特集 ─ 平成2年
1990
一発台が消え、
「確変」が生まれた年。
前年末、1989年12月29日の大納会で、日経平均株価は38,915円87銭という史上最高値をつけていた。
その株価は、この年、坂を転げ落ちるように下がり続ける——ピークからわずか9か月後の10月1日には
一時2万円を割り込み、年末の終値は23,848円71銭、前年比マイナス38.72%という記録的な下落だった。
それでも街はまだ浮かれていた。「アッシーくん」「おやじギャル」という言葉が生まれ、
B.B.クィーンズの『おどるポンポコリン』が茶の間を席巻し、『ちびまる子ちゃん』は10月28日、
歴代アニメ最高となる視聴率39.9%を記録する。そしてホールでは、この年の規則改正で
最大ラウンド数が10から16に緩和され、「確率変動」というしくみが認められた。
いまのパチンコにつながる出発点は、この年にある。名簿上、この年の機種は
パチンコ169・パチスロ21の計190機種——3号機の顔ぶれと、改正前後のSANKYO群が厚く並ぶ。
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第一章
10月1日、ホールの景色が変わった
1990年8月30日、遊技機の規則改正が公布され、10月1日に施行された。
禁止されたのは一発台とおまけチャッカー。
「特定の穴に一発入れば、あとは打ち止めまで出続ける」——
80年代のホールを熱狂させたあの遊び方は、この日を境に姿を消していく。
引き換えに与えられたものがある。大当たり出玉の上限は1,324個から2,400個へ。
大当たりの最大ラウンド数は10ラウンドから16ラウンドへ緩和され、そして「確率変動」
というしくみが新たに認められた。大当たりのあと、次の当たりが引きやすくなる——この発明が、
以後35年のパチンコのゲーム性を大きく決めることになる。翌1991年1月に登場するSANKYO
『フィーバーチャレンジ』が、確変の初期モデルの一つとされている台だ。景品の上限額も
1万円に引き上げられたと伝えられている。
スロットは3号機の時代が始まった年でもある。6月の高砂『ドリームセブン』を皮切りに、
山佐『スーパープラネット』(通称スープラ・約13万台とする資料あり)、ユニバーサル
『アメリカーナマグナム』、瑞穂/メーシーの『コンチネンタル』系、ニイガタ電子『リノ』、
北電子『スーパーコップ』『アポロン』が続いた。表向きのスペックはおとなしく、だからこそ
裏モノが蔓延した時期でもある。2号機末期のオリンピア『スーパーバニーガール』や、
BIG/REG無しの異色機アークテクニコ『クレイジーバブルス』も同年に並ぶ。店内に響いていた
軍艦マーチは、騒音問題と女性客の増加でこの頃を最後に消えていったとされる。
騒がしくて、少し胡散臭くて、景気が良かった。
1990年のホールには、そういう音がしていた。
第二章
ホールの中で、世の中で
1月
ビッグポーター、舞羅望極II、フィーバーインパルスI、ダブルアップII/リバティベルIV(ユニバーサル)
7日、『ちびまる子ちゃん』放送開始/第1回大学入試センター試験
2月
スウィングI、エンタープライズI、スナイパーI、フィーバー大吉II(SANKYO)——規制改正直前
ローリング・ストーンズ初来日公演
4月
スーパーバニーガール(オリンピア)/クレイジーバブルス(アークテクニコ)/ダンシングヒーロー、トレンディーI
「おどるポンポコリン」発売。年間1位・130.8万枚へ
5月
その名も『道路工事』登場(SANKYO)。こういう名前が許されたおおらかな時代
─
6月
ドリームセブン(高砂)——初3号機とする資料あり/スーパープラネット(山佐)/ビッグベンハー・ムサシ
礼宮さまご成婚
7月
アメリカーナマグナム(ユニバーサル)/演歌道、フィーバーボルテックス、レオパード(SANKYO)
「情熱の薔薇」(THE BLUE HEARTS)発売
8月
タコヤキほか(SANKYO)/スーパーコップ(北電子)/30日、規則改正が公布される
─
10月
1日、改正施行。一発台禁止・最大16R・「確変」誕生/コンチネンタル系・アポロン
1日、日経平均が一時2万円割れ/ジャンプ42号で『SLAM DUNK』連載開始/28日、ちびまる子ちゃん視聴率39.9%
11月
ナイトドラゴン(SANKYO)
21日、スーパーファミコン発売(25,000円)
12月
リノ(ニイガタ電子)——3号機時代の光と影
TBS秋山豊寛さん、日本人初の宇宙へ/年末、日経平均終値23,848円71銭
通年
名簿上計190機種(パチンコ169/パチスロ21)。3号機と裏モノ、改正前後のSANKYO群
流行語は「アッシーくん」「おやじギャル」
第三章
この年の音 ── 1990年のヒット曲/オリコン年間シングルランキングTOP15
おどるポンポコリン / B.B.クィーンズ ── 年間1位・130.8万枚。『ちびまる子ちゃん』のエンディング曲として大ヒット、7年ぶりのミリオンセラーに。映像は25周年版。
浪漫飛行 / 米米CLUB ── 年間2位・61.9万枚。JALのCMソングとしても親しまれた。映像はTHE FIRST TAKE版。
今すぐKiss Me / LINDBERG ── 年間3位・61.0万枚。デビューシングル。ボーカル・渡瀬マキの伸びやかな高音が話題になった。
さよなら人類 / たま ── 年間4位・57.7万枚。『イカ天』出身の異色バンドが年間4位に食い込んだ、この年らしいヒット。
OH YEAH! / プリンセス プリンセス ── 年間5位・56.8万枚。4月21日発売。
Dear Friend / 中森明菜 ── 年間6位・54.8万枚。24thシングルでオリコン1位。ニューヨークで録音、バハマでMVを撮影した。
情熱の薔薇 / THE BLUE HEARTS ── 年間7位・51.1万枚。7月25日発売、6thシングル。
くちびるから媚薬 / 工藤静香 ── 年間8位・48.9万枚。
真夏の果実 / サザンオールスターズ ── 年間9位・約47.4万枚。1990年7月25日発売。映画『稲村ジェーン』関連曲としても親しまれた。映像はサザン公式チャンネルのライヴ。
イフ・ウイ・ホールド・オン・トゥゲザー / ダイアナ・ロス ── 年間10位・約46.2万枚。映画『リトル・フット』主題歌。洋楽が邦楽チャート上位に食い込んだ、この年らしい景色。映像はDianaRossTVのライヴ。
JEALOUSYを眠らせて / 氷室京介 ── 年間11位・約45.4万枚。1990年5月16日発売。BOØWY解散後のソロ活動を象徴するヒット。
P.S. I LOVE YOU / PINK SAPPHIRE ── 年間12位・約45.2万枚。1990年7月25日発売の1stシングル。映像はWarner Music Japan公式MV。
クリスマス・イブ / 山下達郎 ── 年間13位・約44.9万枚。発売は1983年だが、JR東海「X’mas Express」CM効果などでこの年も売上を伸ばした。映像は山下達郎公式MV。
笑顔の行方 / DREAMS COME TRUE ── 年間14位・約44.6万枚。映像はドリカム公式チャンネルより。
麦畑 / オヨネーズ ── 年間15位・約41.7万枚。青森弁の掛け合いが話題になり、演歌・歌謡の枠を超えてお茶の間に広がった。
動画はYouTubeの公開プレイヤーをそのまま埋め込んでいます。再生できない場合は動画側の設定によるものです。サザン・ワーナー・山下達郎・ドリカム・ダイアナ・ロスは公式/公式系チャンネル、氷室・オヨネーズはアーティスト公式Topic音源を使用。
第四章
この年の台
名簿上の1990年機種は計190機種(パチンコ169・パチスロ21)。3号機の星と、改正前後のSANKYO羽根モノ/一発台を中心に並べた。実機写真は使えないため、見つかった範囲でYouTubeサムネイルを入口にしている。
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パチスロ ─ 3号機
スーパープラネット
山佐(6月)
山佐3号機第1弾(通称スープラ)。1.5号機『プラネットV』の後継で、ボーナス確率が高めの穏やかな純Aタイプ。目玉付きの土星図柄、伝統の山佐リーチ目、BIG後のフルーツゲームが特徴。BIG中BGMは『もろびとこぞりて』。販売約13万台とする資料もあり、裏モノ全盛のなかノーマル機として長く支持された。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/300〜設定6で1/226、REG確率 設定1で1/331〜設定6で1/206。
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パチスロ ─ 3号機
リノ
ニイガタ電子精機(12月)
同社初の本格自社開発機で、トマト柄など後年シリーズに受け継がれる絵柄の原点。登場後に攻略法や裏モノが話題となり、最終的に検定取消・日電協除名へとつながった——3号機時代の光と影を象徴する一台。ブランドはのち山佐『スーパーリノ』などへ受け継がれる。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/341〜設定6で1/240、REG確率 設定1で1/282〜設定6で1/240。
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パチスロ ─ 3号機
アポロン
北電子(10月)
GOGO!ランプ登場前の北電子3号機。ジャグラー以前の系譜をたどるうえでよく挙げられる一台で、同時期には『スーパーコップ』なども並ぶ。導入月は資料により幅がある。動画側で埋め込みが制限されているため、サムネイルとリンクのみ。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/315〜設定6で1/224、REG確率 設定1で1/381〜設定6で1/178。
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パチスロ ─ 3号機
コンチネンタルI
瑞穂製作所(10月)
センチュリー21系の巨大7とテンパイ演出を受け継ぐユニバーサル系列の看板。当時は保通協への申請枠の関係で、関連会社から『コンチネンタルIII』(メーシー)なども並び、シリーズ名が複数社にまたがる珍しい形になった。
調べたこと
3号機(3-1号機)のオーソドックスなAタイプで、集中役は持たない。BIG確率 設定1で1/409.6〜設定6で1/221.4、REG確率 設定1で1/630.2〜設定6で1/154.6、出玉率 設定1で80.4%・設定2で89.4%・設定3で99.4%・設定4で104.3%・設定5で106.9%・設定6で115.9%(3情報源一致)。7揃いのBIG、BAR揃いのREGに加え、BAR・BAR・7でBIG、7・7・BARでREGという変則役を持つ。※発売は3資料とも1990年11月。※集中役「セブンラッシュ」を持つのは別機種の「コンチネンタル3」(1990年12月)。
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パチスロ ─ 3号機
コンチネンタルIII
メーシー(10月)
瑞穂『コンチネンタル』と同系列のA-Cタイプ。シングルボーナス集中『セブンラッシュ』で知られ、型番の『III』が『II』より先に出るなどシリーズの並びも独特。
調べたこと
BIG確率1/409(設定差なし)、REG確率1/409(設定差なし)、機械割 設定1で91.9%〜設定6で124.8%。
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パチスロ ─ 3号機
ドリームセブン
高砂電器(6月)
ウインクル系の流れをくむ高砂の3号機。資料によっては『初3号機』として挙げられる。ドリームセブンJrや沖縄向けバリエーションなど派生も多い。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/291〜設定6で1/230、REG確率 設定1で1/158〜設定6で1/123、機械割 設定1で97.0%〜設定6で116.0%。
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パチスロ ─ 2号機
スーパーバニーガール
オリンピア(4月)
初代バニーガールの後継。フルーツゲーム(5G/60G)を搭載し、BB絵柄に7ではなくSUPERを採用——『7絵柄のないパチスロ』の先駆けとしても語られる。ボーナスBGMはウィリアムテル。3号機時代に入っても設置が続いたロングヒット。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/304〜設定6で1/236、REG確率 設定1で1/326〜設定6で1/239、機械割 設定1で93.5%〜設定6で115.2%。
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パチスロ ─ 3号機
アメリカーナマグナム
ユニバーサル(7月)
黎明期『アメリカーナ』/1号機『アメリカーナXX』系譜を3号機規則に載せた一台(3-1)。メーカーあたりの申請枠が限られた時代のユニバーサル主力。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/468〜設定6で1/256。
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パチスロ ─ 3号機
スーパーコップ
北電子(8月)
ジャグラー以前の北電子が投入した告知・ボーナス機のひとつ。同時期のアポロンと並ぶ3号機期の北電子史。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/344〜設定6で1/238、REG確率 設定1で1/344〜設定6で1/238。
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パチスロ ─ 3号機
ビッグベンハー
大東音響(6月)
2号機『ベンハー』(ウインクルOEM系)の流れを3号機規則に載せた一台。翌1991年には『マジカルベンハー』が続く。
調べたこと
3号機(3-1号機)のAタイプ。1990年6月8日に検定通過し、3号機として3番目に認可を受けた古参機。高砂電器産業「ドリームセブン」のOEM機でリール配列は同一。1号機時代から続いていた大東音響の特徴的な7図柄が、この機種から変わった。設定別の数値は、この機種名義での確認が取れていないため載せていない(出回っている数値は兄弟機ドリームセブンのもの)。
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パチスロ ─ 2号機
クレイジーバブルス
アークテクニコ(4月)
slothistoryでは『初BIG/REGボーナス無し』の機として年表に載る異色の2号機Cタイプ。通常のビッグ/レギュラー構成を持たない遊び方で、2号機末期の実験的な一台。
調べたこと
2号機(2-2号機)の純Cタイプ。BIGもREGも搭載せず、シングルボーナスの集中役「クレイジーボーナス」だけで出玉を増やす。パチスロで初めてこの仕様を採用した機種。集中役の突入率は設定1で約1/310、設定6で約1/180。純増350〜360枚(ほぼBIG1回分)で集中が自動終了するストップ機能を持ち、パンク抽選もあったが確率は極めて低かった。外付けスピーカーが特徴(数値は1情報源のみ)。発売は1990年までしか裏が取れていない。
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パチスロ ─ 2号機
リバティベルIV
ユニバーサル(1月)
センチュリー21/リバティベルIIIと同系統の巨大7シリーズの一台。2号機末期から3号機『コンチネンタル』系へつながるユニバーサル系の顔。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/324〜設定6で1/273、REG確率 設定1で1/356〜設定6で1/297。
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パチンコ
スウィングI
SANKYO(2月)
規制改正の直前、まだ一発台の空気が残る中で登場した一台。SANKYO公式チャンネルが「もう一度打ちたい!」と振り返る名機のひとつ。
調べたこと
羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。賞球はオール13(2情報源一致)、9カウントで最大8回継続。羽根開閉は落とし0.45秒、センター0.6秒×2回。時計がモチーフで、役物下の振り子が玉に変化を与える。ハズレ玉5個で役物奥の時計盤が180度回転し、羽根開閉14回後には扉も開閉する。※導入月は資料により1月18日と2月で食い違う。貯留機構の有無も資料内で矛盾しており断定できない。
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パチンコ
道路工事
SANKYO(5月)
台の名前がそのまま『道路工事』。版権もタイアップもない、名前ひとつで勝負していた時代の記念碑。SANKYO公式チャンネルが「もう一度打ちたい!」と振り返る一台。
調べたこと
羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。Ⅰは賞球オール13、カウント10個で最大継続8回、上段停留は最高3個、羽根開閉は落とし0.4秒・センター0.5秒×2回。上段の解除はハズレ3カウントまたは羽根5回、下段はハズレ6カウントまたは羽根11回目。GPは賞球6&13で15R。
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パチンコ ─ 羽根モノ
タコヤキ
SANKYO(8月)
貯留式羽根モノ。役物中央のたこ焼き皿に玉を最大6個まで貯留する演出が目印。SANKYO公式チャンネルでは『タコヤキSP』の実戦動画が「もう一度打ちたい!」シリーズで公開されている。
調べたこと
羽根モノ(2種・貯留型)なので大当り確率という項目がない。SPは賞球オール13、カウント10個で最大継続8回、最大貯留6個、羽根開閉は落とし0.4秒・センター0.6秒×2回。DXは賞球5&10で8R、貯留6個。※大同にも同年10月の同名機があるが別機種。
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パチンコ
演歌道
SANKYO(7月)
演歌を題材にしたネーミングで、SANKYO公式チャンネルが「もう一度打ちたい!」と振り返る一台。賞球・役物の細目は公式動画以上の一次資料が少ない。
調べたこと
羽根モノ(2種・貯留型)なので大当り確率という項目がない。無印は存在せずⅠとⅢの2機種が1990年7月に同時発売された。Ⅰは賞球オール13、Ⅲは賞球7&13で、どちらも10カウント・最大8回継続、貯留1個。解除はⅠが8カウントまたは羽根開閉16回後、Ⅲがハズレ玉6カウントまたは羽根開閉16回時。始動チャッカー入賞でマイク状の羽根が開き、大当り後はMr.演歌師が前進して上段中央に玉を停留させるため継続率は高め。
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パチンコ ─ 羽根モノ
うちのポチI
SANKYO(3月)
中央の犬の役物が目印の羽根モノ。玉が犬の耳に乗って背後を通りV入賞するほか、耳や尻尾に弾かれてもV入賞する不規則さが特徴。大当り中は耳が上下して入賞を助ける。
調べたこと
羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。賞球はオール13(3情報源一致)、10カウントで最大8回継続。羽根開閉は落とし0.4秒、センター0.6秒×2回。貯留機能なし。役物内の犬「ポチ」が羽根開閉に合わせて耳・足・尻尾を動かし、両耳が水平になった瞬間がV入賞のチャンス。女性デザイナーが手がけた役物。※兄弟機のⅡは賞球5&10で別物。大同の同名機(1990年5月)も別機種。
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パチンコ ─ 羽根モノ
エンタープライズI
SANKYO(2月)
両サイドのスクリュー状の羽根が玉を巻き込みながら回転する羽根モノ。大当り中は中央の戦艦の艦首が2つに割れ、最大6個の貯留を行う。
調べたこと
羽根モノ(2種・貯留型)なので大当り確率という項目がない。賞球は7&13(始動チャッカーのみ7個賞球)、9カウントで最大8回継続(2情報源一致)。羽根は左右がスクリューになった回転式で、開閉時間は0.72秒(180度)と1.72秒(360度)。大当り後は役物中央の戦艦の舳先が左右に分裂し、上段に最高6個を貯留、ハズレ玉3カウントまたは羽根開閉18回後に解除される。※導入月は資料により1月18日と2月で食い違う。豊丸産業と大同にも同名機がある。
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パチンコ ─ 羽根モノ
ナイトドラゴン
SANKYO(11月)
中央の騎士が右手に剣、左手に盾を構える貯留式羽根モノ。盾と両足の動きで玉の振り分けが変わる仕組み。翌1991年には後継機『ナイトドラゴンGP』が登場した。
調べたこと
羽根モノ(貯留型・旧要件機)なので大当り確率という項目がない。賞球はオール13、最高8R継続、最大貯留1個。貯留場所はVゾーンの真上で、7カウントまたは羽根開閉18回後に解除され、解除後は確実にV入賞となる。役物中央のナイトは右手に剣、左手に盾を持ち、両足を交互に上下させながら盾を左右に動かす(1情報源のみ)。※「ナイトドラゴン」はシリーズ名で、この機種の正式名は「ナイトドラゴンⅦ」。1991年2月の「ナイトドラゴンGP」は新要件機で賞球6&13・最大継続15Rと数値がまったく違う。
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パチンコ
ダンシングヒーロー
SANKYO(4月)
台名は当時流行していた荻野目洋子の同名曲を思わせる。詳しいスペックの一次資料は乏しいが、バブル期らしいネーミングセンスを伝える一台。
調べたこと
正式名称は「ダンシングヒーローⅡ」。羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。賞球5&10、カウント9個で最大継続8回、羽根開閉0.5秒・0.6秒×2回、始動チャッカーは5個戻し、上段停留1個。同時期に賞球オール13の兄弟機がある。
サムネイルはYouTube公式が提供する画像です。クリックすると各動画のページが開きます。資料の薄いSANKYO機・一部3号機スロットは探したうえで個別動画を見つけられませんでした。
ほか170機種(パチンコ161・パチスロ9)。 1990年の190機種を年表で見る →
全機種一覧
1990年に導入された190機種を、導入月の順に並べています。種別ボタンで絞り込めます。
読み込み中…
年表でも同じ一覧を見られます。 1990年の全機種を年表で見る →
第五章
あの頃の空気 ── バブルの終わりと、新しい遊び
1月7日、フジテレビで『ちびまる子ちゃん』の放送が始まった。10月28日には視聴率39.9%を
記録し、これはビデオリサーチがオンライン調査を始めた1977年以降のテレビアニメ史上最高記録
として、今も破られていない。関連グッズの売上はこの年だけで100億円を超えたという。
エンディング曲『おどるポンポコリン』(B.B.クィーンズ)も年間シングルチャート1位の
大ヒットとなり、まる子人気はもはや社会現象だった。
ファッションの世界では、前年1989年の春に大阪で生まれた蛍光色の「イケイケファッション」
——ボディコンに派手な色使いを重ねたスタイル——が、この年の夏、東京にも本格的に広がって
いった。街のディスコが「ワンレン・ボディコン」一色に染まるのは、この翌年、1991年の
ジュリアナ東京の開店を待つことになる。
本屋の棚では、10月1日発売の『週刊少年ジャンプ』42号から『SLAM DUNK』の連載が
始まった。以後、日本のバスケットボール人気を大きく押し上げていく作品の第一歩は、
この年に記されている。ゲームの世界では11月21日、任天堂が『スーパーファミコン』を
25,000円で発売した。同時発売の『スーパーマリオワールド』が家庭のテレビを奪い、
「次の任天堂」への期待が、株価下落のニュースと奇妙に同居していた年でもある。
ホールの内側では、規則改正で大当たりの最大ラウンドが16R・出玉上限2,400個へと
緩和され、パチンコの出玉感が一気に変わった。外側ではまる子とスーファミとイケイケが
賑わい、株価は坂を転げ落ちていく——明るい遊びの記憶と、景気の転換点が同じカレンダーに
並ぶのが、1990年という年の手触りだ。
この年の顔
その年のCMには、当時よく見た顔がそのまま映っている。街の記録や、公式チャンネルに残っている映像とあわせて。
1990年の懐かしいCM集 ── その年に流れていたテレビCMをまとめた懐かしのアーカイブ映像。当時の商品・タレント・空気感が残っている。
TOKYO 1990 -Footage- ── 1990年1月、渋谷・新宿・原宿で撮影されたベータカムSPのアーカイブ映像。バブル末期の東京の街並みが記録されている。
動画はYouTubeの公開プレイヤーをそのまま埋め込んでいます。
第六章
バブル崩壊、坂を転げ落ちた最初の年
前年末、1989年12月29日の大納会で、日経平均株価は38,915円87銭という史上最高値を
つけた。誰もが右肩上がりを疑わなかったその株価は、この年、坂を転げ落ちるように
下がり続ける。ピークからわずか9か月後の10月1日には一時2万円を割り込み、
年末の終値は23,848円71銭、前年比マイナス38.72%という記録的な下落だった。
テレビには、株価暴落を伝えるニュース映像が繰り返し流れた。証券会社の店頭で頭を抱える
人々、電光掲示板に並ぶ赤い数字——のちに「失われた10年」、さらには「失われた30年」と
呼ばれることになる長い停滞は、この年から静かに始まっていた。
1990年2月 バブル崩壊 ニュース映像 ── 株価下落を伝えていた当時のニュース映像アーカイブ。
1990年9月 日経平均23,000円割れ ニュース映像 ── 下落が続く株価を伝える当時のニュース映像アーカイブ。
動画はYouTubeの公開プレイヤーをそのまま埋め込んでいます。
第七章
数字で見る1990
16ラウンド規則改正で緩和された大当たり最大ラウンド数。改正前は10ラウンドだった
2,400個大当たり出玉の新しい上限。それまでは1,324個だった
23,848円71銭1990年末の日経平均終値。前年末の史上最高値からマイナス38.72%
39.9%『ちびまる子ちゃん』が10月28日に記録した視聴率。1977年以降のテレビアニメ史上最高記録
週刊少年ジャンプ42号10月1日発売、『SLAM DUNK』の連載が始まった号
25,000円11月21日に発売されたスーパーファミコンの定価
130.8万枚「おどるポンポコリン」の売上。7年ぶりのミリオンセラー
4円貸玉料金。1979年から据え置き、この後も長く変わらない
190機種名簿上の1990年パチンコ・パチスロ(パチンコ169/パチスロ21)