特集 ─ 昭和64年/平成元年

1989

昭和が終わり、
平成が始まった年。

1月7日午前6時33分、昭和天皇が87歳で崩御。62年と14日続いた昭和が終わり、 その日のうちに新しい元号「平成」が発表された。4月1日には消費税3%が導入され、 12月29日には日経平均株価が38,957円44銭という史上最高値をつける—— のちに誰もが「バブルの頂点」と呼ぶことになる年だった。ホールでは、 まだCR機もジャグラーも海物語も存在しない。パチンコは羽根モノと権利物が主役で、 パチスロは2号機の真っ只中——初代『アラジン』や『ビッグパルサー』などが並んだ。 記録に残るだけでパチンコ・パチスロあわせて43機種がこの年に登場している。街には『Diamonds』 (プリンセス・プリンセス)が流れ、任天堂の携帯ゲーム機『ゲームボーイ』が、 まさにこの曲と同じ4月21日に発売された。

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第一章

ホールの中は、まだ羽根モノと権利物の時代だった

1989年のホールには、まだCR(カード式)機は存在しない。CR機の登場は1992年、 確率変動の一般化はさらにその先の話になる。この年の主役は羽根モノと権利物—— 役物の中で玉を拾う・貯留するといった機械的なギミックが遊技の中心だった時代である。 パチンコは記録に残るだけで25機種、その多くをSANKYOの製品が占める。 パチスロも2号機として十数機種が並び、ニイガタ電子の初代『アラジン』や 山佐の『ビッグパルサー』、北電子のガリバー系などがホールを賑わせた。

1月にはSANKYOの『オールスター』『ハッピーバードI』が登場。3月には、 役物の上段にマジシャンの上半身、下段に下半身を配置し、その間をVゾーンにするという 凝った構造の『マジシャンI』が登場した。6月には羽根モノの人気機 『マジックカーペットI』、11月には同じく羽根モノの『ウォーリアーII』が 登場するなど、年間を通じてコンスタントに新台が投入され続けている。

パチスロ側では、1988年の高砂『ウインクル』で始まった2号機の勢いが続いている。 5月の初代『アラジン』(アラジンチャンス)、12月の『ビッグパルサー』、 高砂『スーパーウィンクル』やメーシー『リバティベルIII』など、 のちのシリーズにつながる名前がこの年に並んだ。

昭和が終わり、平成が始まった年。パチンコは羽根モノ、パチスロは2号機の真っ只中。
CR機も、ジャグラーも、海物語も——まだこの世に存在していない。
第二章

ホールの中で、世の中で

🎰 ホールの中
🗾 世の中
1月
オールスター、ハッピーバードI(SANKYO)
7日、昭和天皇崩御。同日「平成」への改元が発表される
2月
─
24日、大喪の礼(新宿御苑)
3月
マジシャンI、ターゲットI、アウトローI、ストレンジャーI、ドッグマンI、フィーバークラウン(SANKYO)
─
4月
─
1日、消費税3%導入/21日、ゲームボーイ発売、プリンセス プリンセス「Diamonds」発売
6月
ハミングI、マジックカーペットI、ドッキリマンSP(SANKYO)
ゲームボーイ用ソフト「テトリス」発売
7月
フィーバーレクサス、ストライカー、スラッガーII(SANKYO)
1日、プリンセス プリンセス「世界でいちばん熱い夏」平成版発売/5日、Wink「淋しい熱帯魚」発売
9月
グレートキャノンI、フィーバーザウルスII、スターライト、スパイラルI(SANKYO)
─
10月
バラエティ(SANKYO)
─
11月
ニューカーペット、パワーフォークII、ウォーリアーII(SANKYO)
9日、ベルリンの壁崩壊
12月
─
29日、日経平均株価が史上最高値38,957円44銭を記録(大納会)
通年
アラジン・ビッグパルサー(パチスロ2号機)/マッハシュート(西陣)、ザ・トキオ・プラトーンII(平和)ほか。名簿上計143機種(パチンコ125/パチスロ18)
映画『魔女の宅急便』公開/ドラマ『教師びんびん物語2』(31.0%)/手塚治虫・美空ひばり死去
第三章

この年の音 ── 1989年のヒット曲/オリコン年間シングルランキングTOP12

Diamonds のサムネイル

Diamonds / プリンセス プリンセス ── 年間1位・約81.5万枚。1989年4月21日発売、7thシングル。ガールズバンド初のミリオンセラー級ヒットで、プリプリ最大のシングルヒット。同じ4月21日に任天堂『ゲームボーイ』も発売されている。

世界でいちばん熱い夏 のサムネイル

世界でいちばん熱い夏 / プリンセス プリンセス ── 年間2位・約75.9万枚。1987年発売曲の「平成版」として1989年7月1日に再発売され大ヒット。Diamondsと年間1・2位を独占した。

とんぼ のサムネイル

とんぼ / 長渕剛 ── 年間3位・約74.6万枚。1988年10月発売、自身が主演したTBSドラマ『とんぼ』主題歌。動画は『THE FIRST TAKE』での一発録りパフォーマンス。

太陽がいっぱい のサムネイル

太陽がいっぱい / 光GENJI ── 年間4位・約68.2万枚。1989年3月20日発売。アイドル全盛期の光GENJIを象徴するヒット。

愛が止まらない のサムネイル

愛が止まらない〜Turn It Into Love〜 / Wink ── 年間5位・約63.0万枚。1988年11月16日発売。カイリー・ミノーグ『Turn It Into Love』のカバーで、フジテレビ系ドラマ『追いかけたいの!』主題歌。1989年2月にオリコン週間1位を獲得した。

恋一夜 のサムネイル

恋一夜 / 工藤静香 ── 年間6位・約60.7万枚。映像はポニーキャニオン公式MV。この年だけで工藤は年間TOP10に3曲を送り込んだ。

淋しい熱帯魚 のサムネイル

淋しい熱帯魚 / Wink ── 年間7位・約54.9万枚。1989年7月5日発売。パナソニックのヘッドホンステレオCMからシングル化され、オリコン週間1位を2週連続で記録した。

嵐の素顔 のサムネイル

嵐の素顔 / 工藤静香 ── 年間8位・約52.4万枚。映像はポニーキャニオン公式MV。

黄砂に吹かれて のサムネイル

黄砂に吹かれて / 工藤静香 ── 年間9位・約52.4万枚。作詞は中島みゆき。映像はポニーキャニオン公式MV。

涙をみせないで のサムネイル

涙をみせないで〜Boys Don't Cry〜 / Wink ── 年間10位・約52.3万枚。Winkはこの年だけで年間TOP10に3曲。映像はWink公式MV。

ANNIVERSARY のサムネイル

ANNIVERSARY〜無限にCALLING YOU〜 / 松任谷由実 ── 年間17位・約35.3万枚。平成改元の年に流れたユーミンの代表曲のひとつ。映像は松任谷由実公式チャンネル。

TRAIN-TRAIN のサムネイル

TRAIN-TRAIN / THE BLUE HEARTS ── 年間29位・約26.4万枚。発売は1988年11月だが、この年のチャートにも長く残った。映像はブルーハーツ公式。

動画はYouTubeの公開プレイヤーをそのまま埋め込んでいます。再生できない場合は動画側の設定によるものです。売上枚数はオリコン年間シングルチャート(1989年集計)に基づく。工藤静香・Wink・松任谷由実・ブルーハーツは公式MV、光GENJIは公式MVの公開が限られるため公開アーカイブ映像を使用。

第四章

この年の台

実機の写真は使えないため、当時の実戦動画・解説動画への入口として、YouTube公式のサムネイルを表示しています(対応する動画があるものだけ)。2号機の名簿はこの年も厚く、特集では代表機を先に紹介します。

アラジンの動画 ▶ パチスロ ─ 2号機

アラジン

ニイガタ電子精機(5月)

集中役『アラジンチャンス』を搭載し、2号機を代表する大ヒットになった初代。のちシリーズはサミー側で受け継がれ、3号機『アラジンII』以降も長く続く。メーカー・導入年はここに合わせる(旧データの1988年枠は要確認扱い)。

調べたこと

目玉は集中役「アラジンチャンス(アラチャン)」。突入すると普段はめったに揃わないシングルボーナス(筐体表記は MINI BONUS)が高確率で揃い続け、毎ゲーム1/753のパンク抽選か、毎ゲーム1/409.6のビッグボーナス抽選に当たるまで終わらない。レギュラーボーナスが揃ってもパンクしないのが強烈だった。メーカー発表値ではビッグ1/409.6・レギュラー1/350.5が全設定共通で、差がつくのはアラジンチャンスのほう(設定1で1/5957.8、設定6で1/648.9)、機械割は86.0%〜114.8%と大きく開いた。左リールにチェリーが止まって中・右でテンパイしない「単チェリー」がリーチ目で、この出目はのちのシリーズにも受け継がれている。※「山佐製」とする説の出所が判明した。ニイガタ電子精機は当時サミーの関連会社で、現在は山佐系列——現在の資本関係を1989年に遡らせた誤りである。※ゲームセンター向けの5号営業版はアラチャンが規定枚数まで継続する別仕様で、保通協の検定も受けていない。ホール版の数値と混ぜないこと。

ビッグパルサーの動画 ▶ パチスロ ─ 2号機

ビッグパルサー

山佐(12月)

のちのニューパルサー/パルサー系列につながる山佐の看板系譜の一台。大きな絵柄と素直なゲーム性が支持され、2号機末期のホールを象徴する顔のひとつになった。

調べたこと

BIG確率 設定1で1/321〜設定6で1/220、REG確率 設定1で1/356〜設定6で1/201。

ガリバーの動画 ▶ パチスロ ─ 2号機

ガリバー

北電子(7月)

モンスター/ガリバー系譜の告知台。公式アーカイブの『モンスター ガリバーII』(1988年)と近い世代で、ジャグラー以前の北電子史を語るうえで欠かせない一台。

調べたこと

BIG確率1/350(設定差なし)、REG確率1/350(設定差なし)。

スーパーウィンクルの動画 ▶ パチスロ ─ 2号機

スーパーウィンクル

高砂電器(10月)

初代ウインクルの後継(2-2号機)。無定量営業向けとしてリリースされ、7絵柄にロゴを入れた目押し配慮やフルーツ集中の継続など、初代の遺伝子を残しつつ仕様を整理した一台。

調べたこと

2号機(2.2号機・TYPE-A)。BIG確率 設定1で1/273.1〜設定6で1/234.9、REG確率 設定1で1/266.4〜設定6で1/156.0。集中役(フルーツ/ベルの集中)は設定1で1/1087.0〜設定6で1/606.0。集中は33ゲームで、BIGだけでなくREGが揃ってもパンクする。出玉率と獲得枚数は資料が空欄で取れていない。※前作「ウィンクル」(1988年)は集中60PでREGではパンクしないので混同注意。

フラッシュの動画 ▶ パチスロ ─ 2号機

フラッシュ

ニイガタ電子(2月)

同年の初代アラジンと同じメーカーから出た兄弟世代の一台。2号機中期のホールに広く並び、ニイガタ電子がアラジン前後で存在感を示した時期を示す。

調べたこと

BIG確率 設定1で1/372〜設定6で1/227、REG確率 設定1で1/372〜設定6で1/227、機械割 設定1で87.0%〜設定6で114.0%。

リバティベルIIIの動画 ▶ パチスロ ─ 2号機

リバティベルIII

メーシー(7月)

瑞穂『センチュリー21』・ユニバーサル『リバティベルIV』と同系統とされる、巨大7とテンパイ音が印象的なユニバーサル系列の一台。

調べたこと

BIG確率 設定1で1/301〜設定6で1/226、REG確率 設定1で1/330〜設定6で1/207。

マッハシュートの動画 ▶ パチンコ ─ 羽根モノ

マッハシュート

西陣

西陣の羽根モノ名機。役物内の水平回転盤に10個の穴が並び、そのうち1つがVゾーン。回転盤上に玉が貯留され、V入賞で盤が高速回転する構造が当時のホールで安定して人気だった。賞球オール13・最高8R/10カウントの系統(『マッハシュート13』など)が知られ、大当たり後に役物下のドット表示板で総入賞個数を出す演出も西陣らしい。動画はレトロ実戦映像。

調べたこと

羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。賞球はオール13、10カウントで最大8ラウンド継続、最大出玉は約1040発(2情報源一致)。役物中央の水平回転盤が時計回りに回り続け、上から落ちた玉が10分割された盤面の「V」に入れば大当り。※正式には「マッハシュート11」と「マッハシュート13」の2バージョンがあり、無印は総称。上の数値は13のもので、11は賞球オール11でドット表示板が無い。

ザ・トキオの動画 ▶ パチンコ ─ 羽根モノ

ザ・トキオ年 要確認

平和

東京タワーがモチーフの羽根モノ。大当り時は9玉貯留で、出玉の多さが人気を呼んだ。資料により1990年発売とするものもある。

調べたこと

羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。賞球はオール13、8カウントで最大8ラウンド継続(2情報源一致)。羽根開閉はオトシ0.3秒、センター0.6秒×2回。役物下段の奥に最高9個の玉を停留できるため、実質10カウントとして機能した。東京タワーの回転を利用した「タワー止め攻略法」で知られる。※後継の「ニュートキオ」(平和・1991年1月)とは別機種。

ハッピーバードIの動画 ▶ パチンコ ─ 一発台

ハッピーバードI

SANKYO(1月)

1989年1月登場のSANKYO一発台。役物中央の穴に入ると2羽の鳥の羽根が開き大当りになる仕様で、1987年の『ラッキーバード』系譜に連なる一台。SANKYO公式「もう一度打ちたい!」には同名・同系の個別動画が無く、公開されているレトロ実戦映像への入口を置いている。

調べたこと

一発台なので大当り確率という項目がない。賞球はオール13。天下の飛び込みから3分割された中央部に玉が入ると中央のハッピーバードの羽根が開き、その羽根に拾われると最下部のミニアタッカーが5.75秒開放する。左右の肩チャッカー入賞でそれぞれの袖チューリップが開く。一発台調整では2羽のうち右側の羽根を閉じないようにセットし、羽根端に当たった玉を右下の風車から入賞口へ流した(1情報源のみ)。総出玉は見つかっていない。

オールスターの動画 ▶ パチンコ

オールスター

SANKYO(1月)

SANKYO公式チャンネル「もう一度打ちたい!」では、後継機にあたる『オールスターII』(1989年)の実戦動画が公開されている。

調べたこと

羽根モノ(2種・貯留機能なし)なので大当り確率という項目がない。無印は存在せずⅠとⅡの2機種で、賞球はⅠがオール13、Ⅱが7&13と異なる。ともに最大8回継続。Ⅱは10カウント、羽根開閉は落とし0.4秒・センター0.55秒×2回。V入賞するとVポケットが左右に動き、4カウントまたは羽根開閉10回後に中央で止まる。羽根に描かれた選手はⅠが男子、Ⅱが女子。

マジシャンIの動画 ▶ パチンコ ─ 羽根モノ

マジシャンI

SANKYO(3月)

上下2段に分かれた役物の中に、上段にマジシャンの上半身、下段に下半身が配置され、その間の中央部分がVゾーンになっている凝った構造の一台。SANKYO公式チャンネル「もう一度打ちたい!」で実戦動画が公開されている。

調べたこと

貯留型の羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。賞球はオール13、最高8R継続、最大貯留1個。役物は上下2段で、上段にマジシャンの上半身、下段に下半身とVゾーンを配置。始動チャッカー入賞で下半身が上段へ上昇し、その後下降する動きに玉のタイミングを合わせてVを狙う。大当り中は5カウント後に下半身が上下運動を繰り返し、足の上に乗った玉は高確率でVゾーンへ運ばれる。Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの3機種があり賞球はオール13/7&13/オール10と異なる。

フィーバークラウンの動画 ▶ パチンコ

フィーバークラウン

SANKYO(3月)

SANKYO公式チャンネル「もう一度打ちたい!」では、後継機にあたる『フィーバークラウン DX』(1989年)の実戦動画が公開されている。

調べたこと

大当り確率は型式によりSPが1/225、DXが1/200。賞球7&13、最高10ラウンド。

マジックカーペットIの動画 ▶ パチンコ ─ 羽根モノ

マジックカーペットI

SANKYO(6月)

羽根モノの人気機。SANKYO公式チャンネル「もう一度打ちたい!」で実戦動画が公開されている。

調べたこと

貯留型の羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。賞球はオール13、10カウントで最大8回継続。羽根開閉は落とし0.4秒・センター0.45秒×2回。大当りになるとアラビア絨毯を模した役物のカーペットが下降し、最大5個まで玉を貯留する。羽根開閉8回後にカーペットが元の位置へ上昇して貯留が一斉解除され、同時にVゾーンが左右に動き始める。当時のSANKYOの羽根モノでは同社最多の販売台数だったとされる。

フィーバーレクサスの動画 ▶ パチンコ

フィーバーレクサス

SANKYO(7月)

SANKYO公式チャンネル「もう一度打ちたい!」では、同年の関連機『パチンコ・フィーバーレクサスⅦ』の実戦動画が公開されている。

調べたこと

大当り確率は型式によりVが1/205(1989年6月)、VIIが1/274(同年9月)。賞球7&13、最高10ラウンド10カウント。

スラッガーIIの動画 ▶ パチンコ

スラッガーII

SANKYO(7月)

SANKYO公式チャンネル「もう一度打ちたい!」で実戦動画が公開されている一台。

調べたこと

貯留型の羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。賞球はオール13、9カウントで最大8回継続。羽根開放は1チャッカー・2チャッカーとも0.5秒(センターは0.5秒×2回)。野球がモチーフで、始動チャッカー入賞時と大当り時に中央のスラッガー人形がバットを振る。V入賞すると下段手前の左右に最大2個ずつ、計4個の玉を貯留でき、4カウント後に野手が左右へ動いて解除される。※奥村遊機の「スラッガー」(1988年10月)は別機種。

グレートキャノンIの動画 ▶ パチンコ

グレートキャノンI

SANKYO(9月)

SANKYO公式チャンネル「もう一度打ちたい!」で実戦動画が公開されている一台。

調べたこと

羽根モノ(2種・貯留型)なので大当り確率という項目がない。賞球はオール13、9カウントで最大8ラウンド継続(2情報源一致)。羽根開閉はオトシ0.35秒×1回、ヘソ0.45秒×2回。役物内の3連発射装置に導かれた玉がV入賞を狙う仕組みで、V入賞後は玉が停留され、羽根開閉7回後に一斉に打ち上げられる。最大貯留は6〜7個(1情報源のみ)。※前作「スペースキャノンI」は砲台が1つで別機種。

フィーバーザウルスIIの動画 ▶ パチンコ ─ デジパチ

フィーバーザウルスII年 要確認

SANKYO(9月)

恐竜モチーフのデジパチ。SANKYO公式チャンネル「もう一度打ちたい!」で実戦動画が公開されている。

調べたこと

この機種名と年月を裏付ける資料が、現時点で1件も見つかっていない。パチンコビレッジの過去機種データベース、Wikipediaの三共1989年旧要件機一覧、SANKYO公式のいずれにも記載がない。「フィーバーザウルス」というシリーズ自体は実在するが、「II」が1989年9月に出たという根拠は確認できていない。スペックは掲載を見送っている。

パチンコ ─ 普通機

バラエティ

SANKYO(10月)

1989年10月にSANKYOのカタログへ載った一台。同年の「もう一度打ちたい!」公式アーカイブでは、スラッガーIIやフィーバークラウンDXなど同年機の実戦は公開されている一方、本機名での公式実戦動画は見つからなかった。ホールのラインナップの厚みを伝えるカタログ機として記録する。

調べたこと

普通機なので大当り確率・ラウンド数・カウント数・羽根開閉といった項目が存在しない。賞球はオール13。クルーンなどの役物を備え、チューリップを6個装備する。役物内の左(右)奥または左(右)肩に入賞すると左(右)袖と左(右)落としのチューリップが開き、前穴入賞で役物下部の2つのチューリップが開く(1情報源のみ)。正式名称は「バラエティⅠ」。※西陣の「びんびんバラエティP-2/P-3」(1991年7月)は別機種。

ウォーリアーIIの動画 ▶ パチンコ ─ 羽根モノ

ウォーリアーII

SANKYO(11月)

1989年11月登場のSANKYO羽根モノ。同年末のホールで羽根モノ人気を支えた一台で、レトロ実戦系チャンネルに大当り映像が残る。公式「もう一度打ちたい!」での単独公開は確認できず、公開実戦映像への入口を置いている。

調べたこと

羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。賞球はオール13、10カウントで最大8ラウンド継続(2情報源一致)。羽根開閉はオトシ0.45秒×1回、ヘソ0.6秒×2回。貯留機能はなし。役物中央奥の人形「Mr.ウォーリアー」が羽根開閉に合わせて前進・後退し、V入賞後は5カウントまでVゾーンが伸縮する。

サムネイルはYouTube公式が提供する画像です。クリックすると各動画のページが開きます。動画のない機種は、1機種ずつ探したうえで見つからなかったものです。

ほか多数(パチスロ2号機の名簿も年表側で増補済み)。 1989年の全機種を年表で見る →

全機種一覧

1989年に導入された143機種を、導入月の順に並べています。種別ボタンで絞り込めます。

読み込み中…

年表でも同じ一覧を見られます。 1989年の全機種を年表で見る →

第五章

あの頃の空気 ── ゲームボーイ、イケイケ、そして別れ

4月21日、任天堂が携帯ゲーム機「ゲームボーイ」を12,500円で発売した。奇しくも プリンセス・プリンセス『Diamonds』の発売と同じ日だった。カラー液晶を積んだライバル機も あるなか、任天堂は電池の持ちと価格を優先してあえてモノクロ液晶を選択。ローンチタイトルは 『スーパーマリオランド』『アレイウェイ』『ベースボール』『役満』の4本で、2か月後の6月には 『テトリス』が加わり、社会現象的な大ヒットへとつながっていく。

街のファッションでは、この年の春、大阪で「イケイケファッション」と呼ばれる 蛍光色のボディコンシャス・スタイルが流行しはじめた。このブームが東京へ本格的に広がり、 ワンレングス・ボディコンの女性たちがディスコに集まるようになるのは、この1〜2年後のことになる。 音楽ではWinkと工藤静香がチャートを埋め、光GENJIがアイドル番組の顔だった——平成最初の お茶の間は、まだ「昭和のアイドル文化」の延長線上にあった。

本屋の棚では、『週刊少年ジャンプ』が1988年末〜1989年始めの合併号で発行部数500万部を突破。 『ジョジョの奇妙な冒険』『ろくでなしBLUES』が連載中の誌面に、この年から新たに 『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』と『電影少女』の連載が始まっている。 ジャンプの発行部数は、この後1990年代半ばの黄金期に向けてさらに伸びていく。

映画では7月にスタジオジブリ『魔女の宅急便』が公開され、子どもから大人まで劇場に並んだ。 一方でこの年は、2月に手塚治虫が、6月に美空ひばりが世を去った年でもある。 「新しい元号が始まった年」の記憶のすぐ隣に、二つの巨星の死が並んでいる。

この年の顔

その年のCMには、当時よく見た顔がそのまま映っている。街の記録や、公式チャンネルに残っている映像とあわせて。

懐かしいテレビCM集 1989年のサムネイル

【懐かしいテレビCM集】1989年 ── その年に流れていたCMをまとめたアーカイブ映像。当時の商品・ファッション・空気感がそのまま残っている。

ゲームボーイ CM集のサムネイル

ゲームボーイ CM集 1989〜1990年 ── 発売当初に実際に流れていたテレビCMをまとめた映像。

動画はYouTubeの公開プレイヤーをそのまま埋め込んでいます。

第六章

昭和から平成へ

1988年9月19日、昭和天皇が吐血して重篤な容体になったというニュースが流れると、 全国で「自粛」ムードが一気に広がった。秋祭りの花火が取りやめになったり、 テレビCMや歌番組の内容が控えめなものに差し替えられたりする——そんな空気のまま、 年が明けた。

そして1989年1月7日午前6時33分、昭和天皇が87歳で崩御。62年と14日続いた 昭和という時代が終わった。同じ日の午後、小渕恵三官房長官(当時)が記者会見で 「新しい元号は平成であります」と墨書きの額を掲げ、日本中がテレビの前で この瞬間を見守った。皇太子明仁親王がただちに新天皇として即位し、翌1月8日から 平成元年が始まった。

2月24日には新宿御苑で『大喪の礼』が営まれ、世界中から要人が参列した。4月1日には 消費税3%が施行され、戦後日本で初めての一般消費税が始まる。それでも景気そのものは 膨張を続け、この年の大納会(12月29日)で日経平均株価は38,957円44銭という 史上最高値を記録する。昭和の終わりと入れ替わるように、バブル景気はこの年、 その頂点に達しようとしていた。

海外でも、時代の区切りが重なった。11月9日、ベルリンの壁が事実上崩壊し、 東西冷戦の象徴が崩れていく映像が日本のテレビにも連日流れた。国内では元号が変わり、 株価は史上最高値をつけ、壁は崩れた——「これからずっと右肩上がりだ」と思えた空気の ピークが、この1989年だった。翌年から株価は急落し、バブル崩壊の坂道が始まる。 ホールの中はまだ羽根モノと権利物の時代だったが、外の世界はすでに次の十年への 転換点に立っていた。

新元号「平成」発表会見のサムネイル

「新しい元号は平成であります」 日本中がテレビで見守った 小渕官房長官(当時)の会見 ── TBS NEWS DIGアーカイブより、新元号発表の瞬間を伝える実際の会見映像。

1989年 懐かしいCM 昭和64年 元日のサムネイル

1989年 懐かしいCM 昭和64年 元日 ── 昭和最後の週、まだ「昭和64年」だった正月にオンエアされていたCM映像のアーカイブ。

動画はYouTubeの公開プレイヤーをそのまま埋め込んでいます。

第七章

数字で見る1989

62年と14日昭和という時代の長さ。1989年1月7日に幕を閉じた
38,957円44銭12月29日、日経平均株価が記録した史上最高値。バブル景気のピーク
3%消費税の税率。4月1日、戦後日本で初めて一般消費税が導入された
12,500円ゲームボーイの本体価格。4月21日発売、『Diamonds』と同じ日だった
約81.5万枚プリンセス プリンセス「Diamonds」のオリコン年間売上。ガールズバンドを代表する大ヒット
約74.6万枚長渕剛「とんぼ」のオリコン年間売上。ドラマ主題歌としても社会現象になった
143機種この年に記録として残っているパチンコ・パチスロ(パチンコ125/パチスロ18)
1989年1月7日昭和天皇崩御、同日「平成」への改元が発表された
1989年11月9日ベルリンの壁崩壊
第八章

あなたの1989年

この年、あなたはどこで何をしていましたか。

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