特集 ─ 平成10年

1998

CDが、
いちばん売れた年。

2月、長野で冬季五輪が開かれ、6月にはサッカー日本代表がフランスW杯で悲願の初出場を果たした。 日本中が沸き立つ一方、5月に発覚した和歌山カレー事件は世間を震撼させた年でもある。 そんな1998年、実は音楽業界は空前の活況にあった――CDなど音楽ソフトの国内生産金額は 6,075億円を記録し、これは統計史上最高額である。GLAYの「誘惑」は年間161万枚を 売り上げて1位に。ホールでは平和の『CRルパン三世』が20万台を超える大ヒットとなり、 ユニバーサルの『ハナビ』とサミーの『ウルトラマン倶楽部3』が、のちのちまで語り継がれる 4号機の名機として登場した。

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第一章

音楽が売れた年、ホールでは何が生まれていたか

1998年、日本の音楽業界はかつてない活況にあった。CDなど音楽ソフトの国内生産金額は 6,075億円――統計史上最高額を記録し、GLAYの「誘惑」は年間161.2万枚を売り上げて1位に 輝いた。その熱気は、ホールの中にも確かに流れ込んでいたようだ。パチンコでは、平和が 満を持して投入した『CRルパン三世』が大ヒット。国民的アニメのキャラクターを そのまま盤面に乗せるという発想は新規客層を呼び込み、20万台を超える販売台数を記録した。 以後、平和の看板シリーズとして長く続いていくシリーズの、記念すべき初代機である。

パチスロでは、4号機の完成形とも言うべき名機がこの年に集中して登場している。3月、サミーの 『ウルトラマン倶楽部3』が業界初のCT(チャレンジタイム)搭載機として鳴り物入りで発売され、 設定6の当選確率1/143.7という破格の数字で「万枚」という言葉を業界に広めた。翌4月には ネットの『クロスCT』も登場。実は保通協の適合を先に受けていたのはこちらだったが、 話題を集めたのはウルトラマン倶楽部3で、「業界初のCT機」の呼び名はそちらに定着したという 逸話が残る。6月には、アルゼ(旧ユニバーサル販売)が社名変更後第1弾として『バーサス』を 発売。前身機『サンダーV』のコンセプトを継承し、中リールの配列を『クランキーコンドル』から 流用したこの一台は、2か月後の8月に登場するユニバーサルの『ハナビ』へとリール配列を 引き継ぐことになる。花火モチーフの三連図柄とリールフラッシュ演出で新ジャンルを切り拓いた 『ハナビ』は、売上10万台超のメガヒットとなった。この手の高射幸性機は、のちの規制強化・ 4号機終焉の一因にもなったとされている。

4月には、前年に沖縄で社会現象的ヒットとなった『シオサイ-30』の本土仕様『シオサイ』 (パイオニア)が登場し、以後パイオニアを沖スロ路線の看板メーカーへと導いた。5月には 大都技研が社名変更後第一号機『キャメロットII』を送り出すなど、個性的な4号機が 次々とホールに並んだ一年だった。

SANKYOは相変わらずの物量でホールを埋めていた。2月のフィーバーデーモンに始まり、 5月フィーバースーパーナイン、6月フィーバーマジカル夢夢ちゃん、7月フィーバービッグチャイム、 9月フィーバーきらきら夢夢ちゃん、10月フィーバーきらきらナナちゃん、11月フィーバー空手OH!―― ほぼ毎月のように新台を送り出し続けた。派手な記録こそ残っていない機種も多いが、今もSANKYO 公式チャンネル「もう一度打ちたい!」シリーズで振り返られているように、当時のホールの日常を 支えていたのはこうした一台一台だった。

CDが史上最高に売れた年、ホールでも『ハナビ』と『CRルパン三世』という、
のちのちまで語り継がれる名機が生まれていた。
第二章

ホールの中で、世の中で

🎰 ホールの中
🗾 世の中
1月
─
14日、SMAP「夜空ノムコウ」発売/21日、Kiroro「長い間」発売
2月
フィーバーデーモン(SANKYO)
7日、長野冬季五輪開幕/18日、SPEED「my graduation」発売
3月
ウルトラマン倶楽部3(サミー)――業界初のCT搭載、「万枚」という言葉を広めた一台
─
4月
クロスCT(ネット)/シオサイ(パイオニア)
8日、浜崎あゆみ「poker face」でデビュー/29日、GLAY「誘惑」「SOUL LOVE」同時発売
5月
フィーバースーパーナイン(SANKYO)/キャメロットII(大都技研)
和歌山カレー事件が発覚
6月
タイリョウ2、フィーバーマジカル夢夢ちゃん(北電子/SANKYO)/バーサス(アルゼ)
サッカー日本代表、フランスW杯で悲願の初出場
7月
フィーバービッグチャイム(SANKYO)
18日、映画『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』公開・動員650万人
8月
ハナビ(ユニバーサル)――花火モチーフの三連図柄とリールフラッシュ演出。売上10万台超のメガヒット
浜崎あゆみ「Trust」発売、初のトップ10入り
9月
フィーバーきらきら夢夢ちゃん(SANKYO)
─
10月
フィーバーきらきらナナちゃん(SANKYO)
21日、ゲームボーイカラー発売/31日、横浜ベイスターズ38年ぶりの日本一
11月
CRルパン三世(平和)――20万台超の大ヒット/ダイノ2(北電子)/フィーバー空手OH!(SANKYO)
21日、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』発売、ファミ通史上初の40点満点/27日、セガ・ドリームキャスト発売
通年
この年に記録として残っているパチンコ・パチスロは計152機種(パチンコ34・パチスロ118、うち沖縄向け30パイ仕様20機種)
流行語大賞は「ハマの大魔神」。ドラマ『GTO』(35.7%)。ジャンプ14号で『HUNTER×HUNTER』連載開始
第三章

この年の音 ── 1998年のヒット曲/オリコン年間シングルランキングTOP10

オリコン1998年間シングルTOP10を、公式ミュージックビデオ(実在を確認済み)でそろえています。

誘惑 のサムネイル

誘惑 / GLAY ── 年間1位・約161万枚。1998年4月29日発売。同時発売の「SOUL LOVE」と共に2週連続でオリコン1位・2位を独占したGLAY最大のヒット曲。

夜空ノムコウ のサムネイル

夜空ノムコウ / SMAP ── 年間2位・約157万枚。1998年1月14日発売、SMAP初のミリオンセラーとなり、発売3週で100万枚を突破した。

my graduation のサムネイル

my graduation / SPEED ── 年間3位・約147万枚。1998年2月18日発売、週間1位を3週連続で記録したSPEEDの代表曲。

タイミング~Timing~ のサムネイル

タイミング〜Timing〜 / BLACK BISCUITS ── 年間4位・約145万枚。1998年4月22日発売、SPEEDのメンバーらによるユニット「ブラック・ビスケッツ」の代表曲。

SOUL LOVE のサムネイル

SOUL LOVE / GLAY ── 年間5位・約137万枚。1998年4月29日、「誘惑」と同時発売でオリコン週間最高2位を記録した。

長い間 のサムネイル

長い間 / Kiroro ── 年間6位・約118万枚。1998年1月21日発売のメジャーデビュー盤で、累計100万枚を超えるヒットとなった。

HONEY のサムネイル

HONEY / L'Arc〜en〜Ciel ── 年間7位・約117万枚。1998年7月8日発売。「花葬」「浸食〜lose control〜」とのシングル3枚同時リリースの一角。映像はラルク公式Music Clip。

愛されるより 愛したい のサムネイル

愛されるより 愛したい / KinKi Kids ── 年間8位・約113万枚。発売は前年1997年11月12日だが、年間売上集計で1998年の8位に入った。

Time goes by のサムネイル

Time goes by / Every Little Thing ── 年間9位・約113万枚。1998年2月11日発売。ELT最大のヒット曲のひとつで、第40回日本レコード大賞優秀作品賞も受賞。映像はELTV公式MV。

全部だきしめて のサムネイル

全部だきしめて/青の時代 / KinKi Kids ── 年間10位・約113万枚。1998年7月29日発売の両A面。「全部だきしめて」は吉田拓郎の提供曲。映像はKinKi Kids公式MV。

動画はYouTubeの公開プレイヤーをそのまま埋め込んでいます。再生できない場合は動画側の設定によるものです。売上枚数はオリコン1998年年間シングルチャートに基づく。

第四章

この年の台

1998年に記録として残っているパチンコ・パチスロは計152機種(パチンコ34・パチスロ118、うち沖縄向け30パイ仕様20機種)。実機の写真は使えないため、当時の実戦動画・解説動画への入口として、YouTube公式のサムネイルを表示しています(対応する動画があるものだけ)。

CRルパン三世の動画 ▶ パチンコ ─ CR機

CRルパン三世

平和(11月)

漫画・アニメ「ルパン三世」とのタイアップ機。誰もが知るキャラクターの起用で新規客層を開拓し、20万台超という大ヒットを記録した。以後、平和の看板シリーズとなり、1999年3月には確率変動リミット規制が実質撤廃されたことを受けた『CRルパン三世X』が登場する。

調べたこと

大当り確率は型式により1/320〜1/398.5、確変時1/32.35〜1/39.85。

ハナビの動画 ▶ パチスロ ─ 4号機

ハナビ

ユニバーサル(8月)

A-400タイプ。先行機「バーサス」のリール絵柄配列を流用しつつリール制御とボーナス確率を改良し、花火モチーフの三連図柄とリールフラッシュ演出、「遅れ」による予告演出で業界に新ジャンルを確立した。売上10万台超という4号機を代表するメガヒット機で、のちに5号機「青ドン」(2007年)、5号機「ハナビ」(2015年)、スマスロ「ハナビ」(2023年)へと受け継がれていく。

調べたこと

BIG確率 設定1で1/297〜設定6で1/240。

ウルトラマン倶楽部3の動画 ▶ パチスロ ─ 4号機

ウルトラマン倶楽部3

サミー(3月)

業界初のCT(チャレンジタイム)搭載機のひとつ。設定6のボーナス確率が1/143.7という破格の高さで、「万枚」という言葉が業界に広まるきっかけになった。3万台を超えるヒットとなった一方、この手の高射幸性機はのちの4号機規制強化・4号機終焉の一因になったともされる。

調べたこと

BIG確率 設定1で1/256〜設定6で1/143。

クロスCTの動画 ▶ パチスロ ─ 4号機

クロスCT

ネット(4月)

保通協の適合を業界で最初に受けたCT搭載機とされる一台。ただし実際に先に発売されたのは『ウルトラマン倶楽部3』だったため、「業界初のCT機」の呼び名はそちらに定着した、という逸話が残る。CT突入率はBIGごとに1/2、純増100枚または90ゲーム消化で終了し、CT中も無制御リールを含む高い技術介入性を要求する硬派な作りだった。

調べたこと

BIG確率 設定1で1/260〜設定6で1/182。

フィーバーデーモンの動画 ▶ パチンコ ─ CR機

フィーバーデーモン

SANKYO(2月)

大当り確率1/337、確変率4/9のCR機。確率変動には5回のリミッターが付く。派手な記録こそ残っていないが、今も実戦動画チャンネルで繰り返し取り上げられる、当時ホールでよく見かけた一台。

調べたこと

大当り確率は型式により1/202〜1/337、賞球5&13。

パチスロ ─ 4号機

シオサイ

パイオニア(4月)

前年に沖縄で社会現象的ヒットとなった『シオサイ-30』の本土向け仕様。ハイビスカスによる先告知機能をあえて外し、テーブル制御を駆使した大量リーチ目主体のAタイプに仕立て直した一台で、BIG終了後に流れる「潮騒」の音が印象的だったと語られる。以後パイオニアは沖スロ路線の看板メーカーとして歩んでいく。

調べたこと

BIG確率 設定1で1/282〜設定6で1/240、REG確率 設定1で1/655〜設定6で1/364。

フィーバースーパーナインの動画 ▶ パチンコ ─ CR機

フィーバースーパーナイン

SANKYO(5月)

ドラム表示のCR機。大当り確率は仕様により1/315.5〜1/359ほどとされ、EX/JX/SXなど複数のバリエーションが展開された。動画はそのうちEX仕様の実戦映像。

調べたこと

大当り確率は型式により1/223.5〜1/359。

パチスロ ─ 4号機

キャメロットII

大都技研(5月)

大都技研(旧社名エーアイ)への社名変更後、第一号機として送り出されたA-Cタイプ4号機。集中役「バトルチャンス」を搭載するが自力パンクしやすく、一撃の大量獲得よりも微増を繰り返す仕様だったとされる。絵柄・パネルデザインを手がけた松下進氏のタッチは、以後しばらく大都技研の顔となった。

調べたこと

BIG確率 設定1で1/655〜設定6で1/564、REG確率 設定1で1/712〜設定6で1/546。

パチスロ ─ 4号機

タイリョウ2

北電子(6月)

北電子の人気シリーズ「大漁」の後継機(「大漁2」)とみられる一台。魚や灯台をモチーフにした演出が特徴で、当時のホールでは北電子らしい独特の絵柄配列と光る演出が親しまれた。

調べたこと

4号機Aタイプ。出玉率 設定1で93.3%〜設定6で107.5%(設定2で97.3%、設定3で99.8%、設定4で103.5%、設定5で105.3%)。BIG確率 設定1で1/297.8〜設定5・6で1/240.9、REG確率 設定1で1/655.3〜設定6で1/364.0(確率は2情報源一致)。チャンスランプ搭載で、7枚役のサメがメイン小役。※2013年の5号機「大漁II」は同じ北電子だが別機種。

バーサスの動画 ▶ パチスロ ─ 4号機

バーサス

アルゼ(6月)

ユニバーサル販売からアルゼへの社名変更後、第1弾として発売されたAタイプ4号機。『サンダーV』の後継機で、3連V絵柄と、サンダーVより1種類増えた9種類のリールフラッシュ演出を搭載。中リールの絵柄配列は『クランキーコンドル』のものをそのまま流用しており、この配列は同年8月発売のメガヒット機『ハナビ』(ユニバーサル)にも引き継がれ、意図せず4号機史に名を残すことになった。

調べたこと

BIG確率 設定1で1/287.4〜設定6で1/240.9。

フィーバーマジカル夢夢ちゃんの動画 ▶ パチンコ

フィーバーマジカル夢夢ちゃん

SANKYO(6月)

SANKYOの人気キャラクター「夢夢ちゃん」シリーズの一台。先開きチャッカーと変身リーチが特徴で、以後の「きらきら夢夢ちゃん」「きらきらナナちゃん」へとキャラクターが受け継がれていく。

調べたこと

大当り確率1/223.5、賞球5&13、最高16ラウンド。確変を持たない時短搭載の現金機で、全大当り後に80回転の時短が付く。大当り出玉は約2000個。9分割の画面に8ラインを引く「フィーバーパワフル」系の液晶デジパチで、型式名は「フィーバースーパーナインMX」。カウント数とラウンド振り分けは裏が取れていない。

フィーバービッグチャイムの動画 ▶ パチンコ

フィーバービッグチャイム

SANKYO(7月)

前身機『フィーバースーパーナイン』のカジノ風9分割8ライン液晶を踏襲したデジパチ。現金機は大当り確率1/200.5でオールベルか777揃いなら16R、CR機は1/248.5→1/99.4で5回リミッター付き確変。盤面右下のメインデジタルが液晶の絵柄と連動して表示を変える仕組みが特徴で、当時「パチンコ業界初のリプレイタイム付き」と噂されたが、実際はパチスロのRTとは無関係の見た目だけの仕様だった。

調べたこと

大当り確率1/248.5→1/99.4、賞球6&15。

ダイノ2の動画 ▶ パチスロ ─ 4号機

ダイノ2

北電子(11月)

恐竜モチーフの北電子製4号機。「遅れ」演出を搭載した完全告知マシンで、リールが遅れて止まることで大当りを教えてくれる仕組みが特徴。

調べたこと

BIG確率 設定1で1/298〜設定6で1/241、REG確率 設定1で1/655〜設定6で1/364。

フィーバーきらきら夢夢ちゃんの動画 ▶ パチンコ

フィーバーきらきら夢夢ちゃん

SANKYO(9月)

『フィーバーマジカル夢夢ちゃん』と液晶絵柄だけを変えた姉妹機で、大当り確率1/223.5・賞球5&13・時短80回転という内容面はほぼ同一。夢夢ちゃんが変身するリーチ演出はそのまま引き継がれ、キャラクターだけを差し替える展開の仕方が同年のSANKYOらしい量産スタイルを物語る。

調べたこと

大当り確率1/223.5、賞球5&13。

パチンコ

フィーバーきらきらナナちゃん

SANKYO(10月)

「きらきら夢夢ちゃん」と同時期に展開された姉妹機で、キャラクター「ナナちゃん」が主役。夢夢ちゃん・ナナちゃん・ジャムちゃんの3人は、のちにSANKYOの人気キャラクター群「パワフルガール」としてまとめられている。

調べたこと

大当り確率1/359→1/59.8、賞球6&15。

フィーバー空手OH!の動画 ▶ パチンコ ─ CR機

フィーバー空手OH!

SANKYO(11月)

空手の道を目指す主人公「根性君」のコミカルなリーチアクションが売りの一台で、DX・EX・SR・GPの現金機・CR機合わせて4バージョンが展開された。CR機は大当り確率1/359→確変中1/59.8で5回リミッター、大当り図柄は一〜十・下駄・おにぎりの12種類。根性君が「ド根性君」や「バター犬」に変身する「予告拳」「バター拳」など期待度の高いリーチが特徴で、覇王拳系リーチでは絵柄の再抽選(発生率約30%)による確変への昇格も狙えた。

調べたこと

大当り確率は型式により1/200.5〜1/359、確変時1/59.8。

サムネイルはYouTube公式が提供する画像です。クリックすると各動画のページが開きます。動画のない機種は、1機種ずつ探したうえで見つからなかったものです。

ほか136機種(パチンコ26・パチスロ110)。 1998年の全機種を年表で見る →

全機種一覧

1998年に導入された152機種を、導入月の順に並べています。種別ボタンで絞り込めます。

読み込み中…

年表でも同じ一覧を見られます。 1998年の全機種を年表で見る →

第五章

あの頃の空気 ── ガングロ、厚底、そしてポケモン旋風

渋谷・池袋の街に、肌を黒く焼き、髪を脱色し、白いコンシーラーで縁取ったメイクをした 若者たちが目立ち始めた。のちに「ガングロ」と呼ばれるスタイルで、厚底ブーツと 合わせるのが定番だった。さらに一部はより過激な「ヤマンバ」スタイルへと発展していく。 そんな街の空気のなか、4月8日、浜崎あゆみが1stシングル「poker face」でデビュー。 この年だけで5枚のシングルを立て続けにリリースする異例のペースで売り出され、8月発売の 3rdシングル「Trust」で初のトップ10入りを果たした。

本屋・コンビニの棚では、『週刊少年ジャンプ』1998年14号で『HUNTER×HUNTER』が新連載を 開始。前年から連載していた『ONE PIECE』も少しずつ人気を広げていた時期にあたる。夏には 映画館に長い列ができた。7月18日公開の劇場版『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』は、 国内動員650万人・興行収入72.4億円という記録的なヒットとなり、ポケモン人気を社会現象と 呼べる規模まで押し上げた。

この年の顔

その年のCMには、当時よく見た顔がそのまま映っている。街の記録や、公式チャンネルに残っている映像とあわせて。

TVCM集1998年11〜12月のサムネイル

TVCM集 1998年11〜12月【42分153本】 ── その年に実際に流れていたテレビCMをまとめたアーカイブ映像。当時の商品・ファッション・空気感がそのまま残っている。

Walking in Tokyo 1998のサムネイル

Walking in Tokyo 1998 ── 海外の映像アーカイブ「Kinolibrary」に収蔵されている、1998年当時の東京の街を歩いた記録映像。

動画はYouTubeの公開プレイヤーをそのまま埋め込んでいます。

第六章

ゲーム、激動の11月。

11月21日、任天堂64用ソフト『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が発売された。『週刊ファミ通』の クロスレビューでは史上初となる40点満点を獲得し、年末までに82.5万本を売り上げて1998年の ゲームソフト売上第10位に入った。のちに「シリーズ最高傑作」と評されることも多い、ゲーム史に 残る一本だった。

その6日後、11月27日にはセガ・ドリームキャストが発売される。当初の予定は11月20日 だったが、供給体制の問題で1週間延期。定価29,800円で発売された初回出荷分は即日完売した。 10月21日には任天堂の携帯機『ゲームボーイカラー』(8,900円)もすでに市場に出ており、 1998年の秋から冬にかけて、家庭用・携帯用の両方でハードの世代交代が一気に動いた年だった。

ゼルダの伝説 関連CM集のサムネイル

ゼルダの伝説 関連CM集 1995〜1999年 ── 『時のオカリナ』を含む、当時実際に流れていたテレビCMをまとめたアーカイブ映像。

ドリームキャスト CM集のサムネイル

ドリームキャスト CM集 1998〜1999年 ── 発売当時に実際に流れていたテレビCMをまとめた映像。

動画はYouTubeの公開プレイヤーをそのまま埋め込んでいます。

第七章

数字で見る1998

6,075億円音楽ソフト(CD等)の国内生産金額。統計史上最高を記録した年
161.2万枚GLAY「誘惑」の年間売上。1998年最大のヒット曲
152機種この年に記録として残っているパチンコ・パチスロの数(パチンコ34・パチスロ118)
195,500円1998年の大卒初任給の目安(男子)
210円週刊少年ジャンプ1冊の値段。前年の消費税5%引き上げに合わせた金額のまま
29,800円11月27日発売、セガ・ドリームキャストの発売時価格
650万人映画『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』の国内動員数
1998年6月サッカー日本代表、フランスW杯で悲願の初出場
1998年5月和歌山カレー事件が発覚
第八章

あなたの1998年

この年、あなたはどこで何をしていましたか。

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