ブラックジャック777年 要確認
ネット(発売時期は諸説あり)業界で初めて「ストックタイム」を搭載した歴史的な一台。ビッグボーナス成立後に33ゲームまたは777ゲームのストックタイムへ入り、その間に複数のボーナスフラグを貯め込んで順に放出する仕組みで、以後の4号機の主流を作った。開発・発売元はネット株式会社、発売時期も2000年12月とする資料があり、本サイトの表記とは異なるため要確認。
特集 ─ 平成13年
2001
4月26日、「聖域なき構造改革」を掲げて小泉純一郎内閣が発足する。その独特の言い回しは年末に「小泉語録」として流行語大賞を受賞するほど、日本中を巻き込んだ。3月31日には大阪にユニバーサル・スタジオ・ジャパンが、9月4日には東京ディズニーシーが、同じ年に相次いで開業している。街には宇多田ヒカルの「Can You Keep A Secret?」が流れ、148.4万枚を売り上げてこの年最大のヒットになった。そして9月11日、アメリカ同時多発テロが世界を震撼させる──激動の一年だった。ホールの中でも、静かに大きな変化が進んでいた。前年末に登場した『ブラックジャック777』の“ストックタイム”という仕組みが、この年『スーパーリノ』『キングパルサー』へと受け継がれ、12月にはロデオの『サラリーマン金太郎』が一撃1万枚超えの爆発力で現れる。あまりの射幸性の高さから、のちに検定取り消しとなるほどの“爆裂”ぶりだった。記録に残っているだけで27機種が、この年ホールに並んでいる。
← 思い出年表にもどる2001年のホールは、前年末にネット株式会社が持ち込んだ「ストックタイム」という 新しい発想を引き継いだところから幕を開けた。ビッグボーナス成立後の一定ゲーム数、 複数のボーナスフラグを貯め込んで順に放出する──合法的に“連チャン”を演出するこの 仕組みが、この年のホールの空気を大きく変えていくことになる。詳しくは後の章で たどるが、この年の主役はまぎれもなくこの流れだった。
一方で、静かに長く続くタイプの新台も産声を上げていた。パイオニアの沖スロ 『ハナハナ-30』が、この年ラインアップに加わる。先告知をメインにした手応えの 良さが持ち味の一台で、当時これを打っていた人たちの誰も、これが20年以上続く 看板シリーズの原点になるとは思っていなかっただろう。
記録に残っているだけで、この年ホールに並んだ新台は27機種(パチンコ18・ パチスロ9)。ドル箱を積み上げる時代の延長線上で、パチスロは次第に “爆発力”がものを言う時代へと足を踏み入れていた。
Can You Keep A Secret? / 宇多田ヒカル ── 年間1位・148.4万枚。2月16日発売、ドラマ『HERO』主題歌。宇多田ヒカルにとって生涯最後となる100万枚超えシングルになった。
M / 浜崎あゆみ ── 年間2位・131.9万枚。2000年12月13日発売、19thシングル。
PIECES OF A DREAM / CHEMISTRY ── 年間3位・113.1万枚。3月7日発売のデビューシングル。初登場2位から6週目にオリコン1位を獲得した。
波乗りジョニー / 桑田佳祐 ── 年間4位・110.4万枚。7月4日発売、6thシングル。
恋愛レボリューション21 / モーニング娘。 ── 年間5位・98.6万枚。2000年12月13日発売、11thシングル。オリコン集計期間の都合で2001年の年間チャートに入っている。
白い恋人達 / 桑田佳祐 ── 年間6位・95.7万枚。10月24日発売、7thシングル。
evolution / 浜崎あゆみ ── 年間7位・95.5万枚。1月31日発売、20thシングル。
ボクの背中には羽根がある / KinKi Kids ── 年間8位・91.9万枚。2月7日発売、11thシングル。作詞・松本隆、作曲・織田哲郎。
Lifetime Respect / 三木道三 ── 年間9位・89.7万枚。日本のレゲエ楽曲として初めてオリコン週間シングルチャート1位を獲得した。
アゲハ蝶 / ポルノグラフィティ ── 年間10位・89.0万枚。6月27日発売、6thシングル。資生堂のCMソングにも起用され、自身初の年間TOP10入りとなった。
動画はYouTubeの公開プレイヤーをそのまま埋め込んでいます。再生できない場合は動画側の設定によるものです。
実機の写真は使えないため、当時の実戦動画・解説動画への入口としてYouTube公式のサムネイルを表示する形にしていますが、2001年の主役機はいずれも今回確認できた公式動画が見つからず、すべてテキストのみの紹介になっています。無理に別の動画を当てはめることはしていません。
業界で初めて「ストックタイム」を搭載した歴史的な一台。ビッグボーナス成立後に33ゲームまたは777ゲームのストックタイムへ入り、その間に複数のボーナスフラグを貯め込んで順に放出する仕組みで、以後の4号機の主流を作った。開発・発売元はネット株式会社、発売時期も2000年12月とする資料があり、本サイトの表記とは異なるため要確認。
ボーナス以外のゲームも常にストックタイム中でありながらプレイヤーには気づかせない「シークレットストック(サイレントストック)」を初めて搭載した一台。ニイガタ電子「リノ」譲りの5G間隔連チャンをモチーフにしている。
通称「キンパル」。スーパーリノに続くストック機で、パルサーシリーズ初のドットマトリクス表示によるチャンス演出・ボーナス告知を搭載。出荷台数は約10万台のヒットになった。
同名漫画とのタイアップ機。AT「金太郎チャンス」とビッグ・レギュラーの連打で一撃1万枚超えも珍しくない爆裂性能を誇ったが、あまりの射幸性の高さから後に検定取り消しとなった、4号機屈指の伝説機。
ハナハナシリーズの初代。同時期の『オアシス』と同じリール配列に、後告知ではなく先告知をメインとした手応えを加えた沖スロで、以後20年以上続く看板シリーズの原点になった。
初代ジャグラー(1996年)、ジャグラーV(1999年)に続くシリーズ3作目。筐体カラーをピンクに戻し、リプレイ絵柄をサイに変更、ワイドリールとMAXBETボタンを備えた新筐体で登場した。
沖スロで初めて「パトロット」演出を搭載した4代目世代のストック機。後の『南国育ち』などオリンピア・平和グループ系の沖スロに大きな影響を与えた。
「コンチネンタル」の名を継ぐ一台だが、開発中止になった幻の「コンチネンタル4」とは無関係の別物として4号機世代に登場したシリーズ。
1995年に登場した人気権利物『兄貴』の後継機。硬派なのにどこかコミカルな“兄貴”の世界観を受け継ぐシリーズの一台。
映画『トップガン』と同名の一台だが、公式タイアップかどうかは資料上確認できない。
「もののけ」をテーマにしたデジパチ。有名アニメ映画との正式なタイアップかどうかは資料上確認できず、由来は不明。
お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」を起用したタイアップ機。1995年の『フィーバーダウンタウン劇場』などに連なる、お笑い芸人タイアップ機の系譜の一台。
1999年にも同名機があり、本機はその後継にあたる一台。
恐竜モチーフのデジパチ。詳しい記録は乏しいが、この年最後に登場した新台のひとつ。
ほか13機種。 2001年の全機種を年表で見る →
この年、政治とレジャーが同時に世の中をにぎわせた。4月26日に発足した小泉純一郎内閣の 「聖域なき構造改革」という言い回しは、年末の流行語大賞で「小泉語録」としてそのまま 大賞に選ばれている。テーマパークの分野でも大きな動きがあった。3月31日、大阪に ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が開園。9月4日には千葉に 東京ディズニーシーがグランドオープンし、西と東で新しい大型テーマパークが同じ年に 生まれている。ゲームの世界では3月21日、任天堂の携帯機ゲームボーイアドバンスが 発売された。
街とケータイの関係も、この年に大きく変わった。前年11月にシャープのカメラ付き携帯電話 「J-SH04」で始まったJ-PHONEの「写メール」は、2001年の夏、大規模なキャンペーンで 一気に広まり大ヒットとなる。NTTドコモの「iショット」やauの「フォトメール」が 追いかけてくるのは、この少しあとのことだ。街を歩くギャルたちのスタイルにも変化があり、 1999〜2000年に一世を風靡した色黒メイクの「ヤマンバギャル」は下火になりはじめ、入浴を 避けて汚れた雰囲気を演出する「汚ギャル」が新たに注目されはじめていた。
本屋の棚でも、新しい才能が動き出していた。8月7日発売の『週刊少年ジャンプ』36・37合併号 から、『BLEACH』の連載が始まる。同じ誌面には『ONE PIECE』や『HUNTER×HUNTER』も まだ連載中で、のちに語り継がれることになる作品群が、この年そろって走り出していた。
ホールの外では小泉改革が話題をさらっていたが、ホールの中でも一つの“革命”が静かに 進行していた。前年12月、ネット株式会社の『ブラックジャック777』が業界で初めて 「ストックタイム」という仕組みを搭載する。ビッグボーナス成立後、一定ゲーム数の ストックタイムに入り、その間にボーナスフラグを複数貯め込んで連続放出する──合法的に “1G連チャン”を演出するこの発想は、以後の4号機の主流になっていく。
2001年、この流れはさらに加速する。9月、山佐の『スーパーリノ』は、常にストックタイム中 でありながらプレイヤーにはそれと気づかせない「シークレットストック」を初搭載。 11月には後継機『キングパルサー』が登場し、約10万台という大ヒットを記録した。そして 12月、ロデオの『サラリーマン金太郎』が、AT「金太郎チャンス」を武器に一撃1万枚超えという 桁違いの爆発力で現れる。あまりの射幸性の高さから、この台はのちに検定を取り消される── 4号機というジャンルが、規制とのせめぎ合いの中でどこまで“爆裂”できるかを試していた 時代だった。
この年、あなたはどこで何をしていましたか。