特集 ─ 昭和63年
1988
パチスロが、
「2号機」に生まれ変わった年。
3月13日、青函トンネルが開業。4月10日には瀬戸大橋が開通し、本州と北海道・四国が初めて陸路でつながった。2月には『ドラゴンクエストIII』が発売され、量販店の前に数キロの行列ができる社会現象になった。光GENJIの「パラダイス銀河」が街じゅうで流れ、東京ドームも産声を上げる——そんな浮かれた空気のなか、ホールの中ではパチスロが「2号機」の時代に切り替わっていた。ボーナスの抽選方式が完全確率に統一され、クレジット機能が搭載され、以後長く続くパチスロのかたちの土台が、この年にできあがっている。だが年の後半、9月19日に昭和天皇が倒れ、以後「陛下ご重体」の報道が続くと、日本中が静かな自粛ムードに包まれていく。名簿上、この年の機種はパチンコ142・パチスロ27の計169機種。はしゃぎと自粛が同居した、奇妙な一年だった。
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第一章
「2号機」の年に、ホールで何が起きていたか
1985年の新風営法でパチスロが正式な遊技機として整備されてから3年。1988年、
パチスロは大きな転換点を迎える。それまで機種ごとにばらつきのあった当選方式が、
この年から完全確率方式に統一され、遊技者の投資分をそのまま貯めておける
クレジット機能も搭載された。「2号機」と呼ばれるこの世代の登場によって、
目押し・ボーナス確率・クレジットという、以後長く続くパチスロの基本のかたちが、
この年にできあがっている。
名簿上は計169機種(パチンコ142・パチスロ27)。パチスロは『ウインクル』『バニーガール』
『センチュリー21』『ベンハー』など2号機の顔ぶれが厚く、沖縄向け仕様も11機種並ぶ。
パチンコ側はSANKYOが羽根モノ・一発台・フィーバー機を月ごとに送り出し、『ロボスキー』の
スキー役物や『メタルX』の変身ギミック、『ローリングマシン』の回転役物など、遊び心のある演出が競われた一年でもあった。
2号機規則の要点ははっきりしている。吸い込み方式の全廃と完全確率への統一、
クレジット50枚までとベットボタン、シングルボーナスや小役・フルーツの集中役の解禁、
その一方で1ゲーム4秒以上やボーナス純増の上限といったブレーキも同時にかかった。
高砂『ウインクル』がクレジットとベットを最初に載せたとされ、オリンピア『バニーガール』の
フルーツゲームやニイガタ/サミー系『アラジン』の集中役が、以後のパチスロの遊び方の原型になった。
3月13日には青函トンネル、4月10日には瀬戸大橋が開通し、本州と北海道・四国が
陸路でつながった——そんな浮かれた空気の中でホールは新台を送り出し続けていたが、
9月19日、昭和天皇が大量吐血で倒れる。以後「陛下ご重体」の報道が連日続き、
年末にかけて日本中が静かな自粛ムードに包まれていった。
パチスロが「2号機」に生まれ変わり、青函トンネルと瀬戸大橋が本州をつないだ年。
その浮かれた空気は、9月19日を境に、静かな自粛ムードへと変わっていった。
第二章
ホールの中で、世の中で
1月
ロボスキー、スーパーエンジェル、ジャイロI(SANKYO)
─
2月
ウインクル(高砂電器産業)──規則改正で生まれた「2号機」の第一号とする資料がある一台
10日、『ドラゴンクエストIII』発売。量販店前に数キロの行列ができる社会現象に
3月
デジタルスターI、メタルX、ムーランI ほか(SANKYO)
13日、青函トンネル開業
4月
ターキーI(SANKYO)
10日、瀬戸大橋開通。本州と北海道・四国が陸路でつながる
6月
フィーバーロイヤル、ランバー、コックピットI ほか(SANKYO)/モンスター ガリバーII(北電子)
21日、光GENJI「Diamondハリケーン」発売/リクルート事件が表面化
7月
フラッシュスターI(SANKYO)
21日、氷室京介「ANGEL」発売(BOOWY解散後のソロデビュー曲)
8月
ビッグウェーブI、マーメイド、ローリングマシン、ブロードウェイ ほか(SANKYO)
『週刊少年ジャンプ』35号で『北斗の拳』が最終回
9月
フィーバーアバンテ(SANKYO)
9日、B'zがCDデビュー/19日、昭和天皇が大量吐血で倒れる
10月
スペースキャノンI(SANKYO)
『それいけ!アンパンマン』『とんねるずのみなさんのおかげです』放送開始
11月
ローリングフラッシュI、アトミックボール(SANKYO)
『パチンコ必勝ガイド』創刊。攻略情報を雑誌で読む時代が始まる
12月
ビークルI(SANKYO)
『週刊少年ジャンプ』年末号、公称発行部数500万部を突破
通年
ウインクル/バニーガール/センチュリー21ほか2号機群+SANKYO羽根モノ群。名簿上計169機種(パチンコ142・パチスロ27)
流行語大賞、金賞「ペレストロイカ」・銀賞「シーマ現象」。映画『となりのトトロ』公開
第三章
この年の音 ── 1988年のヒット曲/オリコン年間シングルランキングTOP10
パラダイス銀河 / 光GENJI ── 年間1位・87.4万枚。1988年3月9日発売。光GENJIはこの年、年間TOP10に4曲をランクインさせる圧倒的な強さを見せた。
ガラスの十代 / 光GENJI ── 年間2位・67.4万枚。1987年11月発売。年をまたいで売れ続け、1988年年間シングル2位となった。
Diamondハリケーン / 光GENJI ── 年間3位・67.2万枚。1988年6月21日発売。光GENJIが年間1〜3位を独占する形になった。
DAYBREAK / 男闘呼組 ── 年間4位・62.3万枚。1988年8月31日発売。ジャニーズの人気グループ、男闘呼組の代表曲。
乾杯 / 長渕剛 ── 年間5位・52.2万枚。1988年2月5日、新録音バージョンとしてシングル発売。結婚式の定番曲として今も歌い継がれる。
MUGO・ん…色っぽい / 工藤静香 ── 年間6位・45.7万枚。1988年6月1日発売。作詞は中島みゆき。
剣の舞 / 光GENJI ── 年間7位・41.6万枚。1988年10月10日発売。フジテレビ系ドラマ『ワイルドで行こう! BORN TO BE WILD』主題歌。光GENJIはこの年、年間TOP10に4曲を送り込んだ。
ANGEL / 氷室京介 ── 年間8位・37.5万枚。1988年7月21日発売、BOOWY解散後の氷室京介ソロデビュー曲。
人魚姫 / 中山美穂 ── 年間9位・36.5万枚。1988年7月11日発売、中山美穂13枚目のシングル。
You were mine / 久保田利伸 ── 年間10位・33.2万枚。1988年2月26日発売。フジテレビ系ドラマ『君の瞳をタイホする!』主題歌。
動画はYouTubeの公開プレイヤーをそのまま埋め込んでいます。再生できない場合は動画側の設定によるものです。オリコン1988年年間シングルチャートTOP10をすべて掲載(光GENJIが1〜3位および7位の計4曲)。動画は公開プレイヤー経由。公式MVが見当たらない曲は当時の映像・音源チャンネルを動画の実在確認確認のうえで使用。
第四章
この年の台
名簿上の1988年機種は計169機種(パチンコ142・パチスロ27)。2号機の顔ぶれと、SANKYO羽根モノ/一発台の主力を星カードに並べた。
沖縄向け仕様や資料の薄いSANKYO機は年表側の個別noteへ回している。実機写真は使えないため、見つかった実戦・解説動画への入口としてYouTubeサムネイルを表示(無いものは探したうえで無し)。
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パチスロ ─ 2号機
ウインクル
高砂電器産業(現・コナミアミューズメント)(2月)
クレジット機能とベットボタンを最初に搭載したとされる2号機。BIG・REGに加えフルーツ集中やシングルボーナスなど、以後長く続くパチスロの基本形をここで固めた。ベンハー(大東音響)・スーパーセブン(パイオニア)はOEMの兄弟機とされる。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/381〜設定6で1/224、REG確率 設定1で1/381〜設定6で1/224、機械割 設定1で93.0%〜設定6で116.0%。
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パチスロ ─ 2号機
アラジン年 要確認
ニイガタ電子精機(有力説は1989年)
集中役『アラジンチャンス』で2号機を代表する大ヒットになった初代。有力な記録では発売は1989年・ニイガタ電子精機で、サミー名義の本格展開は3号機『アラジンII』以降。1988年枠に置いているのは旧データとの突合用で、詳しくは1989年の特集も参照。
調べたこと
2号機(2-2号機)。BIG確率は全設定1/409.6、REG確率は全設定1/350.5。集中役「アラジンチャンス」は設定1で1/5957.8、設定6で1/648.9。出玉率 設定1で86.0%・設定2で88.1%・設定3で90.3%・設定4で94.6%・設定5で105.4%・設定6で114.8%(メーカー発表値。2情報源一致)。集中はBIG当選かパンク役(毎ゲーム1/753)まで継続し、REGが揃っても継続する。※発売を1989年5月とする資料が4つあり、この年に置いてあることは要確認。
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パチスロ ─ 2号機
センチュリー21
瑞穂製作所
盤面いっぱいに配された巨大な7図柄、7のテンパイ音、右リールを止めるまでBIGかREGか分からない構成——のちのユニバーサル系(コンチネンタルなど)につながる見せ方を、ここで固めた一台。リバティーベルIII/IVと同系統の兄弟機としても語られる。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/315〜設定6で1/215、REG確率 設定1で1/341〜設定6で1/199、機械割 設定1で93.0%〜設定6で132.0%。
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パチスロ ─ 2号機
モンスター ガリバーII
北電子(6月)
北電子公式アーカイブに「2-1号機 モンスターガリバーⅡ/1988年6月発売」と明記される一台。1980年代の『モンスター』系譜を2号機規則に載せた機種で、以後のガリバー/ジャグラー系告知台へとつながる北電子史の途中経過にあたる。
調べたこと
2号機(2-1号機)。BIG確率・REG確率とも全設定1/350.8で、合成1/175。SINボーナスの集中役「ジャックパニック」を搭載し、確率は設定1で1/3571.4、設定6で1/518.1。出玉率と獲得枚数は記載が見つかっていない。「モンスター」は筐体名で、公式は二段表記。※発売年月は公式が1988年6月、他資料が1989年としており食い違う。
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パチスロ ─ 2号機
アニマル
アークテクニコ(4月)
動物モチーフの絵柄で親しまれた2号機Aタイプ。2号機初期のホールに広く並び、slothistoryの一覧でも1988年4月導入としている。
調べたこと
2号機(2-1号機)。「連チャンゾーン」「吸い込みゾーン」「フルーツ連チャンゾーン」の3状態を持つ。連チャンゾーンでは2〜35枚吸い込んだ後にボーナス判定を行い、当選率は設定1で59.7%・設定6で64.3%(BIGとREGの振り分けは約1対2)。外れると吸い込みゾーンへ移り、天井は10〜800枚。天井到達後のフルーツ当選率は設定1で48.4%・設定6で52.3%。フルーツは25プレイで約40%の割合で15枚役が揃い、消化中のボーナス(1/84〜1/124)でパンクする。※1989年11月の「アニマルG」は完全確率化した別機種。
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パチンコ ─ 羽根モノ
ロボスキー
SANKYO(1月)
スキーをするロボットを役物にしたハネモノ。両足元に球を最大4個まで貯留でき、体を左右に振るタイミングで球が足の間を抜けるとV入賞するという独特なギミックで人気を集めた。SANKYO公式チャンネルが「もう一度打ちたい!」で振り返る一台。
調べたこと
羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。Ⅰは賞球オール13、10カウントで最大8回継続。羽根開閉は落とし1回、センター2回。V入賞後は下段の左右奥に2個ずつ、最高4個まで停留し、羽根開閉4回で解除される(2情報源一致)。検定番号はどちらの資料にも記載がない。
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パチンコ ─ 羽根モノ
メタルX
SANKYO(3月)
羽根開閉6回目以降、球が割れてロボットに変身するという当時としては斬新な演出のハネモノ。ノーマルチャッカーの「I」とチューリップ仕様の「II」が展開された。SANKYO公式チャンネルが「もう一度打ちたい!」で振り返る一台。
調べたこと
羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。賞球はオール13、10カウントで最大8回継続。羽根開閉は落とし1回、センター2回(賞球は2情報源一致)。大当り中、羽根開閉6回目までは円形役物に変化がなく、7回目の開放前に役物がロボット状に変化してV入賞率が上がる。ⅠとⅡで数値は同じで、Ⅱは始動チャッカーがすべてチューリップ。
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パチンコ ─ 羽根モノ
ローリングマシン
SANKYO(8月)
センター役物自体が大当り中に回転する羽根モノ。『I』(賞球ALL13)と『II』(ALL10)、最高継続8R。回転体が上下逆になるとV入賞しやすくなる仕組みで、羽根モノの可能性を広げた一台。SANKYO公式「もう一度打ちたい!」でも振り返られる。
調べたこと
羽根モノ(貯留機能なし)。ⅠとⅡの2機種があり、賞球はⅠがオール13、Ⅱがオール10、ともに最高継続8R。通常時の羽根開放は1チャッカー入賞で0.45秒×1回、2チャッカーで0.5秒×2回。1ラウンドで羽根は最大18回開閉し、最大10個入賞、ハズレ穴6個でラウンド終了。大当り中は筒状の役物が回転を続け、羽根10回開閉またはハズレ6カウントで通常時と180度逆の状態で止まり、V入賞しやすくなる(2情報源一致)。※Ⅱの賞球は公式ページ内でスペック欄がオール10、解説本文が7&13と食い違っている。
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パチンコ ─ 羽根モノ
ブロードウェイ
SANKYO(8月)
羽根モノの人気機。1988年発売のSANKYO製ハネモノとして、いまもレトロパチンコ系チャンネルで実戦動画が投稿され続けている一台。
調べたこと
羽根モノ(2種・貯留型)なので大当り確率という項目がない。無印は存在せずⅠとⅡの2機種で、賞球はⅠがオール13、Ⅱがオール10と異なる。最高継続8回、最大貯留6個。左右の貯留レーンに3個ずつ玉を貯め、7個目以降でV入賞を狙う。カウント数・検定番号は見つかっていない。
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パチンコ ─ 羽根モノ
スーパーブラザーズ
西陣(開発:ソフィア)
それまでパチンコ業界でタブーとされていた「磁石」をあえて役物に採用し、球が役物をよじ登っていく仕組みを実現した革新機。2頭身のキャラクターやオバケ・怪獣をかたどった役物も特徴で、以後の西陣らしさの原点になった。
調べたこと
羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。賞球はオール11、カウント9個で最大8回継続。羽根開閉は落とし1回、センター2回(2情報源一致)。役物内の回転体に磁石が1か所仕込まれ、玉が磁石に付いて上昇しVゾーンを目指す。販売7万4千台超。※正式表記は「スーパーブラザース」、発売は1月。ソフィアは型式名ではなく開発した会社の名前で、発売は西陣。
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パチンコ
ドリームX
奥村遊機(12月)
1988年12月導入の奥村製デジパチ。大当り確率1/225、賞球7&13。初期デジパチのなかでも保留玉連チャンやモーニング機能付き個体が語り継がれ、レトロ実機市場でも「ドリームX」名義で流通が確認できる一台。
調べたこと
デジパチ(1種)。大当り確率1/225、10カウントで最大10ラウンド、賞球7&13、アタッカー開放22秒(2情報源一致)。大当り時にアタッカーの飾りに当たった玉が他の入賞口に入る「おまけ付き」入賞口を備え、出玉は約2,000個。図柄は0〜9・Fv・$の15通り。兄弟機のドリームW(同年12月)は主に西日本、Xは主に東日本に流通した。
パチンコ
ファイヤーフォックス
SANKYO
年表資料に1988年のSANKYO機として機種名が残る一台。公式ヒストリーや賞球・ラウンド数の一次資料は確認できず、同年のロボスキー/メタルX/ローリングマシンほどには「もう一度打ちたい!」系の公式振り返りも見当たらない。盤面・スペックの詳細は現時点で不明。
調べたこと
羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。無印は存在せずⅡとⅢの2機種で、どちらも賞球オール13、10カウント、最大8回継続。羽根開閉はⅡが落とし0.45秒・センター0.5秒×2回、Ⅲが落とし0.45秒・センター0.6秒×2回。役物内で飛行機が左右旋回し、ミサイルが接近・分離する。Ⅱは始動チャッカー3つすべてがチューリップという珍しい仕様。
パチンコ
マーメイド
SANKYO(8月)
センター役物の羽根に人魚が描かれたハネモノ。『マーメイドⅠ』と『Ⅱ』があり、賞球ALL13・最高継続8R。役物内は上下2段で、羽根拾い玉が下段へ落ちるルートがV入賞の本線。Ⅰはチャッカーによって羽根の開き方と開放時間が変わり、Ⅱは大当り中に上段シャッターが下がってVへ誘導する仕組みを持つ。
調べたこと
羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。無印は存在せずⅠとⅡの2機種で、どちらも賞球オール13、10カウント、最大8回継続。Ⅰは2チャッカー入賞時のほうが羽根の開放角度が大きく、V入賞後は5カウントまたは羽根開閉10回目からシャッターが下降したままになりV入賞率が上がる。Ⅱは6回目までが浅い角度で以降が広角と、Ⅰとは逆向きの挙動。※西陣(1975年)と高尾(1992年)の同名機は別物。
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パチスロ ─ 2号機
バニーガール
オリンピア(10月)
BIG・REGに加えフルーツゲーム(小役集中・5Gまたは60G)を搭載し、コイン持ちは荒いが波の大きい一台として大ヒット。ボーナス終了直後は60G寄りに振り分けられ、成立時の『ズレ目』察知は以後オリンピア機の個性に。BIG中BGMは『草競馬』。バニーシリーズの起点。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/346〜設定6で1/236、REG確率 設定1で1/381〜設定6で1/236、機械割 設定1で89.3%〜設定6で114.2%。
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パチスロ ─ 2号機
ベンハー
大東音響(3月)
高砂『ウインクル』のOEM兄弟機とされることが多く、クレジット付き完全確率の2号機初期を象徴する一台のひとつ。スーパーセブン(パイオニア)と並ぶウインクル系OEMの一角。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/381〜設定6で1/224、REG確率 設定1で1/381〜設定6で1/224。
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パチスロ ─ 2号機
スーパーセブン
パイオニア(12月)
ウインクル系OEM兄弟機として挙げられることがあり、2号機元年の末に並んだ一台。1970年代末のアメパチ『スーパーセブン』(高砂)とは別物。
調べたこと
2号機(2-1号機)。BIG確率 設定1で1/344・設定2で1/297・設定3で1/273・設定4で1/252・設定5と6で1/234、REG確率も同値。集中役「ベルフィーバー」は設定1・2で1/728〜設定6で1/384で、ベル成立後は100%集中に入り、以降60ゲーム間は3枚賭けで3/4の確率で8枚小役が成立する(1情報源のみ)。※Web上の「BIG約309枚/機械割95.9〜109.4%」は2009年の5号機スーパーセブン(同名の別機種)の数値。
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パチスロ ─ 2号機
アストロライナー
山佐(12月)
プラネット系につながる山佐の2号機時代の一台。翌年以降のパルサー/プラネット人気の手前に位置する。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/360〜設定6で1/221、REG確率 設定1で1/360〜設定6で1/201。
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パチスロ ─ 2号機
チャレンジマン(初代)
尚球社(9月)
のちにチャレンジマン2・AZ・7などへと続くシリーズの初代。2号機Aタイプとして尚球社がこの年投入した一台。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/468〜設定6で1/341、機械割 設定1で93%〜設定6で113%。
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パチスロ ─ 2号機
トロピカーナA
メーシー(8月)
ユニバーサル系列のトロピカーナ系譜に連なる2号機Cタイプ。2号機規則のもとで再登場した南国系モチーフのひとつ。沖縄向け『トロピカーナ777』と同系譜。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/819〜設定6で1/303。
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パチスロ ─ 2号機
アメリカーナX-2
ユニバーサル(5月)
0号機『アメリカーナ』/1号機『アメリカーナXX』から続くブランドを2号機規則に載せた一台。のち3号機『アメリカーナマグナム』(1990)へと続く系譜の中間。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/303〜設定6で1/215、REG確率 設定1で1/327〜設定6で1/199。
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パチスロ ─ 2号機
デートラインZ-1
興進産業(7月)
デートライン→ニューデートライン→デートライン21と続いた系譜を2号機規則で再編した一台。のち『デートライン銀河』(1989)へとつながる。
調べたこと
BIG確率 設定1で1/434〜設定6で1/250、REG確率 設定1で1/232〜設定6で1/126。
パチンコ ─ 羽根モノ
スーパーエンジェル
SANKYO(1月)
戦闘機をモチーフにしたセンター役物が大当り中に回転し、上に乗った玉をVゾーンへ導きやすくする羽根モノ。『Ⅲ』と『Ⅴ』でチャッカー構成が異なり、賞球ALL13・最高継続8R。SANKYOオンライン博物館にも収録。
調べたこと
羽根モノ(2種)なので大当り確率という項目がない。存在するのはⅢとⅤの2機種で、どちらも賞球オール13、最大8回継続、羽根開閉は落とし1回・センター2回。Ⅲは始動チャッカーがチューリップタイプで、羽根開放中に左右の肩の入賞口へ玉が入るよう釘調整されることがあった。Ⅴはどちらもオーソドックスなタイプ。カウント数は資料上も「不明」。
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パチンコ ─ 一発台
ビッグウェーブI
SANKYO(8月)
1986年『スーパーコンビII』の系譜を継ぐ高射幸性の一発台。クルーン系の一撃出玉が売りで、セル/メラ基盤の個体が実機市場に残る。同月のローリングマシン等と並んで投入された。
調べたこと
一発台(旧要件の普通機)なので大当り確率という項目がない。賞球はオール13。天下の左右から一つ穴クルーンに入った玉が、勢いを失うと下の3穴縦回転盤へ落ちる。3つの穴は長穴・短穴・かぎ型穴で、最も小さい短穴が大当り(およそ1/3)。長穴とかぎ穴は袖チューリップが開くだけ。大当り後は右打ちし、連動チューリップで出玉を得る。総出玉は店の釘調整次第でおよそ4000〜6000発(1情報源のみ)。※平和の同名機(1988年1月)は別物。
サムネイルはYouTube公式が提供する画像です。クリックすると各動画のページが開きます。資料の薄いSANKYO機・沖縄向け2号機・一部スロットは探したうえで個別動画を見つけられませんでした。
ほか146機種(パチンコ132・パチスロ14)。 1988年の169機種を年表で見る →
全機種一覧
1988年に導入された169機種を、導入月の順に並べています。種別ボタンで絞り込めます。
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第五章
あの頃の空気 ── はしゃぎと自粛のあいだ
2月10日、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が発売され、発売日には量販店の前に数キロメートルにおよぶ行列ができる社会現象になった。夢中になっていたのは子どもたちだけではない。『週刊少年ジャンプ』では8月発売の35号で『北斗の拳』が最終回を迎え、5年続いた連載に幕を下ろす。入れ替わるように誌面はさらに勢いを増し、この年12月の年末号では公称発行部数が500万部を突破した。テレビでは10月、『それいけ!アンパンマン』と『とんねるずのみなさんのおかげです』がそろって放送を開始。9月には、のちに国民的ロックバンドとなるB'zがCDデビューしている。
この年の新語・流行語大賞では、ソ連のペレストロイカが金賞に選ばれる一方、日産の高級車がもたらした消費ブーム『シーマ現象』がバブル景気の象徴として銀賞に選ばれた。少年隊のメンバーの顔立ちにちなんだ『しょうゆ顔・ソース顔』という言葉も話題になっている。街も財布もどこか浮かれていた──そんな年の後半、9月19日に昭和天皇が大量吐血で倒れ、以後年末まで『陛下ご重体』の報道が続いた。日本中が静かな自粛ムードに包まれたまま、昭和最後の年は暮れていく。
この年の顔
その年のCMには、当時よく見た顔がそのまま映っている。街の記録や、公式チャンネルに残っている映像とあわせて。
1988年(昭和63年)10月 全国TVCM集 ── その年に実際に流れていたテレビCMをまとめた懐かしのアーカイブ映像。1995年ページでも使った「Al B. GGX」チャンネルより。
1988年(昭和63年)12月の東京 ── 「旧 絶滅メディア博物館」公式チャンネルが公開する、Super8フィルムで撮影された当時の東京の実写映像。
動画はYouTubeの公開プレイヤーをそのまま埋め込んでいます。
第六章
「2号機」の年 ── 完全確率とクレジットが、パチスロの型を決めた
1985年の新風営法でパチスロが正式な遊技機として整備されてから3年。1号機時代はメーカーごとに
当選方式がばらつき、吸い込みや天井といった仕組みが残っていた。1988年の規則改正でそれが一気に
整理される。ボーナスは毎ゲームの完全確率抽選に統一され、吸い込み方式は全廃。代わりに
クレジット(最大50枚)とベットボタンが許可され、メダルを都度投入しなくても回せる操作性が生まれた。
さらにシングルボーナスや小役・フルーツの集中役が解禁され、BIG/REGだけでは語れない
ゲーム性が一気に広がった。その一方で1ゲーム4秒以上のウェイトやボーナス純増の上限といった
ブレーキも同時にかかり、「速く回して連チャンを狙う」1号機的な打ち方は難しくなっていく。
現場の顔ぶれも、この規則を映している。高砂『ウインクル』(2月)はクレジットとベットを最初に
載せたとされる2号機の象徴で、大東音響『ベンハー』やパイオニア『スーパーセブン』はOEMの兄弟機と
して並ぶ。オリンピア『バニーガール』のフルーツゲーム(5G/60G)は、コイン持ちの悪さと波の大きさを
引き換えに大ヒットし、4号機以降のAT的な小役集中の遠い祖型としても語られる。瑞穂『センチュリー21』の
巨大7とテンパイ音、北電子『モンスター ガリバーII』の告知系譜、ニイガタ電子『アラジン』(有力説は1989)の
集中役——メーカーごとの個性は、2号機という共通ルールの上で花開いた。
もっとも、規則の文言どおりにすべてがすぐ定着したわけではない。アークテクニコ『アニマル』は連チャン性が
問題視され、基板変更で『アニマルG』となる措置が取られた、とする業界史の記述もある。完全確率への移行は、
ホールとメーカーの双方にとって「慣れ」のいる転換だった。それでも、クレジット・目押し・ボーナス確率という
以後何十年も続くパチスロの基本のかたちは、この年にほぼ出そろっている。昭和最後の年のホールは、
青函トンネルと瀬戸大橋の祝賀ムードのなかで、静かに次の世代の土台を敷いていた。
吸い込みを捨て、完全確率とクレジットを選んだ年。
パチスロの「型」は、1988年に一度、書き直された。
第七章
数字で見る1988
169機種名簿上の1988年パチンコ・パチスロ(パチンコ142/パチスロ27)
4円貸玉料金の相場。この頃すでに定着し、以後長く据え置かれる
500万部『週刊少年ジャンプ』が公称発行部数500万部を突破(1988年12月の年末号)
100円缶コーヒーの価格相場
1988年2月10日『ドラゴンクエストIII』発売。量販店前に数キロの行列ができる社会現象に
1988年3月13日青函トンネル開業
1988年4月10日瀬戸大橋開通。本州と北海道・四国が陸路でつながる
1988年9月19日昭和天皇が大量吐血で倒れる。以後「陛下ご重体」の報道が続く